塩田平便り:塩田平は稲刈真っ盛り

 塩田平は稲刈のシーズンに入りました。雨の影響を避けるために、先週の台風前に稲刈をした田んぼもありましたが、家の周りで稲刈が本格化したのは先週末からです。塩田平の3割位の田んぼで稲刈が終わったようです。今度の週末にはほとんどの田んぼの稲刈が終わるでしょう。ただ残念なことに、台風で7割位の田んぼで稲が倒伏してしまいました。わが家の田んぼも5枚のうち3枚がほぼ倒伏してしまいました。倒伏すると機械でうまく稲刈することが難しくなる部分が出てしまうので、稲刈が大変になります。それでも地面が充分乾燥してくれれば機械の操作もしやすいのですが、この時期は雨がちなので、稲刈の日をいつにするかで頭を悩ます日々です。

 稲刈の日が早過ぎるとお米が充分育っていませんし、遅過ぎると大きくなり過ぎて割れてしまい、味が落ちてしまいます。一般的には9割以上のお米が充分育った、つまり籾の色が緑色から黄色に変わってから稲刈をします。先週末、3つの田んぼから稲穂を取って来ました。田んぼによって成長が大分違いましたが、早い田んぼでも黄色くなった籾は8割位でした。次の週末から稲刈を始めることができそうです。でも直前に大雨が降って田んぼに機械を入れられないこともあります。雨が降りそうな場合は、少し早くても刈ってしまうことになります。今週末もう一度稲穂を集めて確認して、稲刈のスケジュールを立てる予定です。

 吹いた風を考えると、倒伏範囲が広過ぎますので、風だけでなく、今年の天候の影響も大きそうです。通常の倒伏は肥料過多、つまり収量を上げようと肥料をやり過ぎた結果、茎が伸び過ぎてしまって根が支えきれなくなって起こります。わが家のような有機農法では、肥料をやり過ぎることは珍しいのですが、田んぼの1枚で稲の葉の色が濃くなり過ぎてしまいました。過肥の症状です。昨年減反で野菜を作った時の肥料が予想より沢山残ってしまったようです。稲に必要な肥料は野菜の2割位です。予想通り倒伏してしまいました。

 ただ、別の肥料が少なめの田んぼも全面倒伏してしまいましたので、肥料だけでなく天候の問題もあったようです。今年は雨が良く降ったので、畑の雑草の伸びも盛んでした。お盆前に一通りの畑の雑草を刈りましたが、1カ月後にはもう腰まで雑草が茂っていました。夏の暑い時期は雑草も元気が無くなる物なのですが、今年は違ったようです。稲も同じで、どんどん伸びてしまって倒伏したのでしょう。雑草の方は、手伝ってくれる人がいたので、主な畑の雑草はもう一度刈りましたが、大豆畑は広過ぎて草刈が追いついていません。稲刈の準備で田んぼの草を刈らねばならないので、残念ながら大豆は諦めることになりそうです。

 人に貸した機械がみんな不調なので、先週末はバインダー(稲刈機)の予備機を引っ張り出し、キャブレターをオーバーホールしました。幸いエンジンはかかり、稲刈に間に合いそうです。脱穀機も使えないので、安い中古の機械を群馬県まで買いに行きました。これで何とか稲刈が出来そうです。お米以外は父任せで、野菜の種を蒔いてもらっ足り、苗お植えてもらっています。仕事の合間に苗が足りない部分に白菜を追加で植えたり、田んぼの雑草や畦の雑草を刈るなどしていますが、なかなか追いつきません。でも稲は強いし、雑草ごと稲刈してしまうことも出来ますので、まあ何とかなるでしょう。

塩田平便り:塩田平は稲刈真っ盛り

 塩田平は稲刈のシーズンに入りました。雨の影響を避けるために、先週の台風前に稲刈をした田んぼもありましたが、家の周りで稲刈が本格化したのは先週末からです。塩田平の3割位の田んぼで稲刈が終わったようです。今度の週末にはほとんどの田んぼの稲刈が終わるでしょう。ただ残念なことに、台風で7割位の田んぼで稲が倒伏してしまいました。わが家の田んぼも5枚のうち3枚がほぼ倒伏してしまいました。倒伏すると機械でうまく稲刈することが難しくなる部分が出てしまうので、稲刈が大変になります。それでも地面が充分乾燥してくれれば機械の操作もしやすいのですが、この時期は雨がちなので、稲刈の日をいつにするかで頭を悩ます日々です。

 稲刈の日が早過ぎるとお米が充分育っていませんし、遅過ぎると大きくなり過ぎて割れてしまい、味が落ちてしまいます。一般的には9割以上のお米が充分育った、つまり籾の色が緑色から黄色に変わってから稲刈をします。先週末、3つの田んぼから稲穂を取って来ました。田んぼによって成長が大分違いましたが、早い田んぼでも黄色くなった籾は8割位でした。次の週末から稲刈を始めることができそうです。でも直前に大雨が降って田んぼに機械を入れられないこともあります。雨が降りそうな場合は、少し早くても刈ってしまうことになります。今週末もう一度稲穂を集めて確認して、稲刈のスケジュールを立てる予定です。

 吹いた風を考えると、倒伏範囲が広過ぎますので、風だけでなく、今年の天候の影響も大きそうです。通常の倒伏は肥料過多、つまり収量を上げようと肥料をやり過ぎた結果、茎が伸び過ぎてしまって根が支えきれなくなって起こります。わが家のような有機農法では、肥料をやり過ぎることは珍しいのですが、田んぼの1枚で稲の葉の色が濃くなり過ぎてしまいました。過肥の症状です。昨年減反で野菜を作った時の肥料が予想より沢山残ってしまったようです。稲に必要な肥料は野菜の2割位です。予想通り倒伏してしまいました。

 ただ、別の肥料が少なめの田んぼも全面倒伏してしまいましたので、肥料だけでなく天候の問題もあったようです。今年は雨が良く降ったので、畑の雑草の伸びも盛んでした。お盆前に一通りの畑の雑草を刈りましたが、1カ月後にはもう腰まで雑草が茂っていました。夏の暑い時期は雑草も元気が無くなる物なのですが、今年は違ったようです。稲も同じで、どんどん伸びてしまって倒伏したのでしょう。雑草の方は、手伝ってくれる人がいたので、主な畑の雑草はもう一度刈りましたが、大豆畑は広過ぎて草刈が追いついていません。稲刈の準備で田んぼの草を刈らねばならないので、残念ながら大豆は諦めることになりそうです。

 人に貸した機械がみんな不調なので、先週末はバインダー(稲刈機)の予備機を引っ張り出し、キャブレターをオーバーホールしました。幸いエンジンはかかり、稲刈に間に合いそうです。脱穀機も使えないので、安い中古の機械を群馬県まで買いに行きました。これで何とか稲刈が出来そうです。お米以外は父任せで、野菜の種を蒔いてもらっ足り、苗お植えてもらっています。仕事の合間に苗が足りない部分に白菜を追加で植えたり、田んぼの雑草や畦の雑草を刈るなどしていますが、なかなか追いつきません。でも稲は強いし、雑草ごと稲刈してしまうことも出来ますので、まあ何とかなるでしょう。

塩田平便り:久しぶりの雨の日々

 また大型台風の襲来です。被害が少ないと良いのですが。今年は天変地異が絶えない年のようです。塩田平もかなりの雨でしたが、幸い台風の直撃を免れたので、激しい雨程度ですみました。ただ、朝起きると家の側の減反田に水が溜まっていました。この減反田では、夏にジャガイモを掘った後、大根や白菜などを作っています。減反田はどうしても水が溜まりやすいのです。野菜は過湿に弱いので、9月初めに機械で排水溝を掘っておきましたが、水が入ってみるまでうまく排水出来るか分かりません。今回が初めてのまとまった雨ですが、排水溝を深くし過ぎて外の水路に流れて行かないようです。

 あわてて合羽を着て飛び出し、雨の中流れが悪いところを鍬で掘り直しました。水を側溝へ落とすための溝を1本増やしたのが効果があったようで、雨が収まってくると水が引きました。しばらく雨が降らなかったので、野菜にとっては恵みの雨でもあります。雨を見越して植えた白菜の苗も、これで活着してくれるでしょう。その一方、農作業は出来ません。それに米作りには困った雨でもあります。塩田平では稲刈が始まったばかりです。雨が多いと稲刈の機械が田んぼに埋まってしまうので、しばらくは稲刈が出来ません。わが家の田んぼは水が抜けにくいので、稲刈が出来るのは大分先になってしまいそうです。

 ここ2週間ほど多忙で、ほとんど家に居られなかったこともあり、田んぼの状態を見に行く暇もありませんでした。稲刈の準備もできていませんが、育ち過ぎたり乾燥し過ぎると、お米の品質が下がってしまいます。雨が上がったら、田んぼを回って様子を確認し、稲刈機を整備しておいた方が良さそうです。先週末は法事があり、時間が取れませんでしたが、父が白菜の苗を植えてくれました。また合間に少しだけ畑を準備出来たので、法蓮草など野菜の種も蒔きたいし、白菜の苗も追加で植えたいところです。やりたいことが多過ぎるので、時間との相談になりそうです。

 まずはお米の収穫の準備ですが、トラクターが壊れているのでトラクターで駆動する脱穀機も動きません。脱穀機の手当もしておかねば。また一段落したら、わが家の測定機でも作物の線量を量ってみたいものです。精度は低いので役に立つ結果が出るかはわかりませんが、手軽に簡単な測定が出来れば安心です。農協の測定では、この地区の米からは放射能は検出されなかったそうです。でも一般に米の測定は精度が悪いようです。米やジャガイモなど、沢山作っている作物は、専門機関で精度の高い測定をしてもらおうと思っています。面倒で困ったことですが、測る以外に知る方法が無いので、何でも測ってみるしかありません。

塩田平便り:大根と野沢菜の芽が出ました

 塩田平は残暑でかなり暑い日が続いています。周囲は稲刈の準備に入っているようですが、忙しくて自分の田んぼを見に行く暇がありません。小さな田んぼがいろんな標高に点在しているので、生育もまちまちです。幸い家の近くが一番時期が早いので、そこを見ていれば準備は間に合います。稲刈まではもうしばらくかかりそうですが、それまでに雑草を刈ってしまいたいところ。ところが残念ながら忙しく、9月前半に田畑に行けた日はごくわずか。それも秋冬野菜の種蒔きで今しか蒔けないものを蒔くだけで精一杯なので、田んぼまでは全く手が回りませんでした。野菜も作らねばならないので、米のある程度の減収は受け入れねばなりません。

 9月に入って雨が少なかったので、野菜の芽が出るか心配だったのですが、幸い蒔き終わった大根と野沢菜の芽が出てくれて、一安心です。キャベツの苗は少し植えましたが、白菜の苗はこれからです。少し遅れ気味ですが、まだ何とか間に合うでしょう。と言いながら、まだ当分は畑に行く余裕がありません。父が野菜作りにも慣れて来たので、白菜も最低限の植付けはやってもらえそうです。被災地のことも考え、農地を出来るだけ無駄にしないように作物を作りたいのですが、時間的に追いつけず、ある程度は諦めなければなりません。でも10月に植えて年を越して栽培出来るものもあるので、余裕ができれば沢山植付けたいと思っています。

 今年の米作りの反省は、天候の急変や管理のまずさで、計算をはるかに越える雑草が生えてしまったことです。そうでなくても時間が無いのに、草対策でかなりの時間を取られてしまいました。それでもまだ田んぼは草だらけです。お布団農法と言う、綿マルチを田んぼ全面に敷き詰める農法でお米を作っています。うまく行くと、ほぼ1本も雑草が生えずに収穫を迎えることができます。実際は、まだまだ完成された技術とは言えません。抑草に成功しても、収量が少なかったり、倒伏したりと、色々な問題があります。それでも今年も1枚の田んぼはほぼ草が生えませんでした。

 大量の雑草が生えた原因は、用水から大量の雑草の種が流入してしまったことです。子供に水の管理を頼んで失敗したり、5月という予想外の時期に来た台風に対応する時間が無かったり、隣の田んぼが盛り土をして駐車場になった影響で水路から例年の何倍もの水が流れ込んだり、猪に綿マルチをぐちゃぐちゃにされたりと、田んぼによってそれぞれです。不可抗力もありますが、予想出来ていれば防げたものもあります。用水からの種子の流入は、水口と呼ばれる水の取り入れ口の構造を変えれば防げそうです。家を建てる時に配管は散々やったので、その経験を生かして細いパイプから取水して表層水が流入しないようにすればかなり防ぐことができそうです。

 今年は原発事故でスタートから出遅れてしまったわが家の農業ですが、冬の間にちゃんと準備して、来年は収量を確保したいと思っています。忙しいのは来年も同じでしょうが、今年は全てが遅れていたので、計画的な栽培が出来ませんでした。来年は栽培計画を立てて着実にやって行けるようにしたいものです。ネギなどは、10月から苗作りを始める必要があります。今すぐ全ての計画を立てる必要はありませんが、そろそろ来年の計画も立て始めなければなりません。目の前の作物の世話も追いついていないわけなので、なかなか厳しいところもありますが、安全な作物と日本の自給率向上に努めたいと思います。そうそう。農協から、米から放射能不検出の連絡が来たのも良いニュースでした。

お手伝いで種蒔きが進み、ほっと一息

日に日に秋らしくなってくる塩田平です。周りの稲がみな穂を垂れるようになって来ました。ついこの間まで、7時近くまで明るかったような気がするのですが、6時過ぎると暗くなって良く見えなくなって来ます。朝も5時半位まで明るくなりませんが、早朝以外は暑くて作業出来ないということがないのはありがたいことです。ただ、出かけている間は良い天気だったようですが、先週は雨がちの日が多く、なかなか機械を畑に入れることができませんでした。秋冬作の種蒔きの限界が近づいているのですが、台風で被害を受けている地域を考えれば、雨くらいは我慢すべきなのでしょう。

 

わが家の田んぼは直播きで時期も遅れたため、周りより大分成長が遅れています。それでも穂が出来始めましたので、収穫まで辿り着きそうです。ただ、谷間の標高の高いところで、一番遅く敷いたお布団は、まだ稲の花が開花したばかりです。ほんの1畝程度なのですが、この部分の収穫はあきらめることになるかもしれません。お布団農法は根が弱くなりがちで、台風の強風で倒伏してしまった田んぼが多かったため、週末に全部の田んぼの水を抜きました。少しでも立ち上がってくれると良いのですが。忙しいこともあり、どうしても対応が後手に回ってしまいがちです。

 

それでも、講演会でお手伝いをお願いしたのが功を奏し、色々な人が農業の手伝いに来てくれました。しかもお手伝いに来てくれた方の中に、昔有機稲作を20年やっていたという方がいて、色々教えてもらうことができました。効率や見切りに対する視点が違い、勉強になります。これまで米は野菜のついでに、自家用だけ作っていたので、放任栽培に近かったのですが、今年は少しでも収量を上げたいと思っています。作業効率や、収量が低くなりそうなら早期に諦めるなどの、プロの視点は重要です。農業も選択と集中で、今年の収穫は諦めて、来年の作業を楽にするための作業だけに集中するなどの判断も必要になるそうです。

 

手伝ってくれた皆さんのおかげで、先週家の周りの畑の収穫などが進み、場所が空きました。父もキャベツなどの苗を植えてくれました。残念ながら雨でトラクターを減反田に入れることができず、植付けや種蒔きが出来たのは一部でしたが、肥料を撒くことは出来ました。週末大きい方のトラクターのエンジンをかけてみたのですが、やはりクラッチは固着したままでした。何とか動かすことは出来るので、減反田に持って行き、最低限の部分だけ耕しました。さすがに小型トラクターの4倍位早いのですが、定速で動かし続ける以外のことができないので小回りが利きません。耕し残した部分も出ましたが、まあ良しとしましょう。

 

耕起し終わったので、早速畝立てして種蒔きを、と思ったのですが、また雨。畝立てに使う管理機は畑の水分が多いとはまってしまいます。仕方がないので合羽を着て大豆や米の草取りをしていましたが、種蒔きが遅れているので気が気ではありません。やっと雨が上がったので、機械を入れ、種蒔きが出来るようになりました。父が大根の種を蒔いてくれている間に、白菜定植用のマルチ張りをし、野沢菜の種を蒔きました。しかし今度は1週間以上好天が続くようです。種蒔きをしても、雨が降らなければ芽が出ません。大根の種蒔きも終わっていませんし、白菜の定植もこれからですが、種蒔きが進みつつあることで、何となく一安心という気分がしてきました。