玉葱の種を蒔き終わり一安心

 お盆過ぎれば暑さも和らぐかと思いきや、引き続き暑い日が続く塩田平です。それでも陽射しは少し弱くなり、朝晩の気温も少し下がったように思います。ただその分、日が落ちるのが目立って早くなりました。6時半には暗くなり、野良仕事を切り上げねばなりません。お盆明けに倒伏してしまったトウモロコシは、毎日主食替わりに食べ続け、やっと食べ終わりました。しばらくはトウモロコシは食べたくないかも。パソコンも相変わらず不調のままで、ほとんどメールが読めずに困っています。原因は大体目処がついたのですが、お盆のあとは仕事が溜まってしまって忙しく、パソコンの手入れまで手が回っていないのです。

 9月初めに小学生をキャンプに連れて行くのですが、週末はその準備会がありました。もちろんトウモロコシを数十本持って行き、子供達のおやつとスタッフの昼食替わりに使ってもらいました。その午後は原発の勉強会で集まったメンバーのパーティーでした。メンバーの1人が経営しているブルーベリー農園に集まり、久しぶりにのんびりしました。わが家からの持ち寄りはもちろん茹でトウモロコシと枝豆です。わが家で余った野菜も皆さんに押し付けて来ました。畑が遅れているので余裕は無いのですが、パーティーで窮状を漏らしたところ、翌日農園主が大型の草刈機を軽トラに積んで手伝いに来てくれ、畑の問題の草を全部刈ってくれました。感謝感激です。

 他にも、高校の先輩、東京の母が週末に手伝ってくれ、何と2万5千粒あった玉葱の種を全部蒔いてくれました。自分でやるより短い時間で蒔き終わってしまったので、ちゃんと蒔いてくれたか不安もありますが、大丈夫と思うことにしましょう。目標の3万粒には届いていませんが、例年より少し早く蒔けたので、足りるのではないかと思います。蒔く数よりも、虫に食べられてしまったり、草が生えてしまったりで、3割程度しか育たないことの方が問題なのです。種蒔きが早ければ、それだけ大きく育ってくれて、使える苗が増えてくれるかもしれません。あとは8月中に白菜、大根、野沢菜を蒔きたかったのですが、続きは9月に持ち越しになりそうです。

 週末には肥料の仕入れにも行って来ました。油粕を買いに行ったのですが、近くのお店にはほとんど在庫が残っていませんでした。スケジュールが遅れているので、他の人が求めたあとということでしょう。幸いちょっと遠い店に在庫があり、軽トラ2台に一杯買って来ました。掘り残しのジャガイモがまだ残っているとか、豆を蒔いた畑が草に埋もれてしまったという問題も残ってはいます。でもすごく伸びてしまった草を、父と知人が刈ってくれたので、何とか追いつけるかもしれません。実は家の草刈機がみな壊れてしまったので、新しい草刈機を買いました。それが週末に届いたのですが、30分も使う前に壊れてしまいました。今はこれが一番困ったことかもしれません。早く修理しなければ。

嵐のような夕立でトウモロコシが全倒伏

 皆さんお盆はいかがでしたか。お盆前に暑い中草刈を続けたのが響き、お盆頃はほとんど寝て過ごすことになってしまいました。パソコンも全然直らず、延々データの復旧やコンバート、移動などをさせていました。同時に他のことに使ってクラッシュしてしまっては元も子もないので、処理が終わるまで待つしかありません。24時間以上かかることもあり、時々様子を見る以外は手が出せません。処理が終わるのを待ち構えていなければならないので、予定していたお墓参りもパスさせてもらいました。ご先祖様申し訳ありません。お盆には村の盆踊り大会があり、そちらは参加してちょっと盆踊りのまねごとをしましたが、雨がぱらつきはじめ、残念ながら予定より早く終わってしまいました。

 17日に原発のセミナーの講師を依頼されていたので出かけたのですが、その間に大変な夕立が降りました。2時過ぎには降り出したので、夕立というよりスコールとでも言いましょうか、すごい暴風雨だったようです。出かけた先は、車で1時間ほどのところなのですが、いくつか山を越えたからか、ほとんど雨は降らず、遠くの雷が伝わってくる程度でした。ところが家に帰ってみると、開けていた窓から大量の雨が入っていて、床に水溜まり。翌朝起きて驚いたことに、100本以上植えてあるトウモロコシがほとんど全部倒伏しています。キュウリの棚も全壊。枝豆や田んぼの稲も半分ほど倒伏していました。大被害です。しかも翌日も激しい夕立が降りました。こんなに雨が降ると、雑草が生い茂ります。

 トウモロコシは、ハクビシン除けの電柵の上に倒れていました。トウモロコシ自体を救うより、まず電柵を回復させないと、ハクビシンに食べられてしまいます。とりあえず電柵を救い出して電流を流し、残ったトウモロコシは翌日支柱を立てて引き起こしました。残念ながら折れているものは、収穫するしかありません。ここ数日、毎食トウモロコシと枝豆が主食で、お米やパンは全く食べない日が続くことになりました。どちらも大変おいしいのですが、さすがに少し飽きてきて、これまた早く食べた方がよいジャガイモを加えてバリエーションを出したりしています。稲は幸い多くが自力で立ち上がってくれました。ちょうど稲の花が咲く時期と重なったので、倒伏のダメージで実の数が少し影響を受けるかもしれません。

 週明けに、以前ジャガイモ掘りを手伝ってくれた友人がまた手伝いに来てくれ、放置されていた豆の草を刈ってくれました。でもこの1週間の間にかなり生い茂ってしまい、豆は息絶え絶えのようです。草を刈るのも時間がかかり、一部の草を刈っただけで1日終わってしまいました。豆も心配ですが、玉葱の種蒔きもしなければなりません。出張も多い時期で、ほとんど手が回りません。草を刈るつもりで居た日は、トウモロコシを起こしたり、倒れたキュウリの棚を作り直したりで終わってしまいました。田んぼの水も抜けがちで、水の管理や畦の補修もあり、なかなか除草まで手が回りません。以前は8月は雨が少なかったのですが、今年は激しい雨が多く梅雨時同じ位草が伸びます。作業の見積を変えなければならないようです。

猛暑の中ひたすら草を刈り続ける毎日

 もうお盆。暑い日が続きますね。農業歴的には秋に入ります。これからは暑さも和らぎ、種蒔きすれば芽が出てくれるようになります。塩田平では、9月に入ると気温が下がり、虫が出てきます。それまでにある程度育ってくれれば良いのですが、秋の虫にやられると、何度蒔き直してもますます虫が増え、みんな食べられてしまったりします。できれば今のうちに、秋冬野菜の種を蒔いてしまいたいものです。でもここ数日は、時間さえあれば草を刈っていました。田舎のこととて、周りの家はお盆に親戚が集ってきます。人々を迎えるのに、お墓をはじめ、家の庭、田畑の雑草も全てきれいにして、お盆に備えます。

 しかしわが家に貸している田畑は草ぼうぼうのままです。周りからの目が厳しくなってきます。体調を崩して2週間以上、農作業をお休みしていましたが、このままはいきません。休耕中の畑に有害植物が生えている、というクレームも来ました。わが家の作物もそろそろ草に負けてしまいます。作物のためにも草を刈らねばなりません。借りている田畑は点在しているので、畦畔の長さは半端ではありません。作りにくい所からしか貸してもらえないので、法面が身長より遥かに高いところもいくつかあります。全面に繁茂した雑草を刈るのはかなり危険な作業です。真夏の猛暑の中ですが、草刈りを始めました。

 早起きすれば気温が低いのですが、仕事が終わらず早寝早起きが難しく、目が覚めたら残念ながら6時を回ってしまっていることも。昼前には暑くて動けなくなりますし、午後も5時過ぎても暑い日も多く、7時過ぎには暗くなるので能率が上がりません。壊れた自走式の草刈機を修理している暇がないので、刈払機だけで4日草を刈り続けて、肩も腕も筋肉痛です。田の畦草は刈り終わりましたが、長い法面は、道路から目立つところだけ刈って勘弁してもらうことにしました。久しぶりに行った休耕中の畑には、何と雑草が3メートル以上繁茂していました。刈払機では危険なので1メートル以下になる程度に刈りました。

 問題は畑です。1ヶ月ぐらい前に豆を蒔いた畑が、全面草の海。膝より高い程度ですが、目を凝らさないと豆の姿は見えません。草に負けて枯れてしまうまで1週間ももたなそうです。ぎりぎりのタイミングですが、集落内や道路際の草刈りを優先させざるを得ないので、後回しです。最後にやっと取りかかりましたが、連日の炎天下での作業に無理があったらしく、またダウンしてしまいました。治まっていた目眩も再発です。というわけで、豆畑は1割程度草を刈ったところでお盆を迎えてしまいました。過労も目眩も前回ほどひどくはないので、お盆明けに草刈りを再開するまで、豆たちに持ちこたえ欲しいところです。

 懸案のジャガイモ掘りは、先週後半、古くからの友人と東京の母が手伝いに来てくれました。体調は今ひとつでしたが、耕耘機を使える人がいないので、参加して鋤で掘り起こしました。力仕事で日が照りだすと10分ぐらいで下着まで汗でびしょびしょになります。30分ほど耕耘機で掘れば、そこから芋を拾い集めるだけで、3人で午前中いっぱいかかります。ジャガイモは3時間以上日光に当てると、緑化してソラニンという毒ができてしまうので、作業は3時間以内が目標です。自分は草刈りに戻りますが、3時間経つ前に、もう芋を集め終わってしまったなら追加で掘ろうと見に行くと、全然進んでいなかったりします。

 3時間以上経つと緑化してしまうので、あわてて運搬車のエンジンをかけ、畝沿いを走らせながら運搬車の荷台のコンテナに掘り出された芋を放り込みます。最低速にして、やっと着いていけるスピードなので、必死に芋を拾い続けなければなりません。昼前の暑い中、機械に合わせざるを得ないので、全身汗まみれです。チャップリンのモダンタイムス状態です。その代わり能率は抜群です。他の人は運搬車が使えないので、掘り出す方はやるから、拾い集めるのはやってくださいモードになりがちです。おかげでジャガイモは7割ぐらい掘り終わりました。その分草刈りが遅れていますが、お盆前の最低目標はクリアしました。

 それ以外の雑草は、家の近くの畑は父が、遠くの主力の畑は手伝いの人たちがある程度刈ってくれました。後は機械で除草/抑草したほうが効率的ですが、機械を使えるのは自分だけなので、作物が負ける前に間に合うかは微妙です。田んぼの方は、各田んぼで出穂が始まりました。周りより遅れていたので一安心。この時期水を切らすと生育が遅れるので、畦の点検もして水漏れもできるだけ止めました。ある田んぼでは、田面にモグラが開けた穴を発見しました。水が減る訳です。本当は秋作の準備も進めねばなりません。今のところそちらまでは手が回っていませんが、焦らず進めていきたいと思います。

ジャガイモを掘り始める

 さすがに夏本番で、塩田平でも暑い日が続いています。たまに、ちょっと涼しい日があり、夜は窓を閉めないと寒いぐらいの日もあります。周囲の田圃では、稲が出穂して花盛りです。もっとも稲の花には花びらが無いので、華やかさはありません。直播きで作業が遅れたわが家の田んぼはまだ出穂していません。成長は順調で、株も大きくなってきているので、秋までに追いついてくれると良いのですが。パソコンが壊れて仕事が遅れているので、農業はパートナーに任せっきりです。田んぼの水は見てくれているようですが、水の管理は難しいようで、よく水が無くなってしまい、雑草が生えてしまっているようです。手が回らない畑は草だらけになってしまいました。

 新しいパソコンは到着したのですが、古いパソコンから中身を移さねばなりません。機械やOSが新しくなっているので、古いソフトウェアに動かないものがあって、なかなか移行ができません。それに公民館で原発事故についてお話をする予定なので、まずその資料を準備しなければなりません。予備のパソコンで作業すると、作業でできたファイルも新しいパソコンに移さなければなりませんl。時間が経つほど移行の仕事が増えてしまいますが、仕方ありません。パソコンは便利な道具ですが、壊れるととても大変です。1週間近くパソコンのお守りに専念しているので、ほかのことは全く手に付きませんでした。

 実は早くジャガイモを掘らなければなりません。暑くなったので茎葉が枯れてしまったからです。もうこれ以上大きくなることはありません。雑草を抑えるためにマルチを張っています。葉が枯れると、芋が埋まった畝の黒マルチが夏の太陽に照らされて高温になってしまい、中の芋が煮えて腐ってしまいます。そろそろまずいな、と思っていた先週末、東京の妹と、近くに住む知人が畑の手伝いにきてくれました。ジャガイモは手掘りもできますし、その方が傷もつかないのですが、土の中から掘り出すので大変です。わが家では耕耘機に鋤をつけて半分掘り出し、残りを人が掘っています。問題は、忙しくて全然整備していない耕耘機が、動いてくれるかでした。

 少し前に畑においてある耕耘機を見たとき、タイヤの空気が抜けていた印象がありました。パンクしていると簡単には直らないなあ、と心配していたのですが、取りにいってみるとタイヤは問題ありませんでした。カバーをかけてあったので、耕耘機に取り付けてあった、肥料を撒く機械のタイヤを見間違っていたようです。エンジンも快調にかかってくれました。これでジャガイモが掘れます。ただ、とても古い耕耘機を安く買ったので、タイヤの山がほとんど残っていません。鋤で土を起こすのは力がいる作業です。でもタイヤのラグが畑の土をあまり掴んでくれないので、タイヤが空回りしてしまい、土は起きないし耕耘機が前に進みません。

 仕方ないので人力で力一杯押して助けてやると、やっとジャガイモを掘り起こすことができます。浅く掘り起こせばあまり力がいらないのですが、ジャガイモを鋤で切断してしまうことが多くなります。深く起こす程よいのですが、深すぎると、力一杯押して手助けしても、びくとも動かなくなってしまいます。暑い中、1日力一杯耕耘機を押し続けて、土曜日までにやっと1/3強のジャガイモを掘ることができました。コンテナに10杯ほど収穫できたので、200キロぐらいでしょうか。目標よりだいぶ少ない感じですが、全部掘り終わり、計量が終わってみないと本当のところは分かりません。植え付けが半月遅れたのと、春先気温が低く成長が悪かったので、こんなところかもしれません。

 日曜日は村の草刈りで、その後残りのジャガイモを掘ってしまおう、と思っていたのですが、炎天下の重労働がいけなかったらしく、体調を崩してしまいました。結局日曜日は1日寝て過ごし、草刈りにはパートナーに行ってもらいました。暑い時期、無理は禁物と思い知りました。でも作物は待ってくれないので、ついついやりすぎてしまいます。ジャガイモは午前中暑くなる前に手掘りしてくれたのですが、手掘りでは2人で1畝半しか掘れなかったとのことでした。週明け、やや体調が戻ったことと、夕刻気温が下がったので、耕耘機でもう1畝半掘り起こし、パートナーに掘り出してもらいました。ここまででやっと半分です。お盆前にやってしまいたい作業がたくさんありますが、体調と相談しながら片付けるつもりです。

パソコン不調と幼稚園のキャンプ

 塩田平では暑い日が続いていますが、皆さんお元気ですか。おかげさまで目眩もだいぶ治まり、ほとんど不自由しなくなりました。ただ、1週間ほど前、突然パソコンが壊れました。うんともすんとも言わなくなってしまったのです。無理矢理蓋を開けて配線のチェックぐらいはしてみましたが、効果はありませんでした。仕事柄バックアップは取っていますので、失ったファイルはほとんどないのですが、パソコンが無いと仕事になりません。会社の古い予備のパソコンで当座をしのぐことにしました。セットアップやデータの移行、バックアップからの復旧などで2日以上かかってしまいました。メモリもディスクも今の半分以下なので、仕事のペースも落ちてしまいます。新しいパソコンが到着するまでの10日ほどをしのがねばなりません。

 幸いこの月曜から水曜まで、毎年お手伝いしている幼稚園のキャンプのボランティアに行っていました。幼稚園の子供と、この春卒園して小学校に入学した1年生、全部で30人の子供と、スタッフが10人前後。計40人分の食事の準備と後片付けが主な仕事です。家の畑から、レタスや玉葱、茄子、ピ−マン。ズッキーニ、それに枝豆などを持っていきました。山の中なので電気も電波も不十分でパソコンはほとんど使えません。パソコンも不調なことですし、キャンプに専念しました。子供たちが登山している間に、短時間に40人分の流し素麺をゆでるのが、一番大変な仕事です。子供たちの下山が遅れて時間があったので、かまどや薪の炊き方を工夫したところ、これまでよりも全然簡単に素麺を作ることができました。

 もう一つのキャンプの大イベント、キャンプファイヤーでも新しい発見がありました。実はファイヤー用の薪の準備が間に合わなかったのですが、炊事用の薪を工夫して、キャンプファイヤーらしく組む方法を発見しました。暗くならないとファイヤーは始められない訳ですが、幼稚園の子供なので、昼間の山登りなどの疲れで、途中で眠くなってしまう子供が続出します。短時間で盛り上げたいわけです。新しい方法は、これまでよりも大きくて派手に燃え上がり、しかも30分ぐらいで火が小さく落ちていくようにできました。10年以上やっているのですが、何事にもまだまだ工夫の余地はあるようです。夏の終わりには小学生対象のキャンプのボランティアも予定しているので、また工夫してみたいと思います。

 そんなわけで、農業の方はさっぱりですが、週末に村の草刈りがあり、ついでに近くの田んぼの草を少し刈りました。生育がゆっくりな有機栽培ですが、周囲の田圃に追いつきつつあります。4枚のうち1枚だけ、雑草が激しく出てしまいましたが、何とか秋までに刈ってしまいたいと思っています。畑の方は豆だけ蒔いて、とりあえずの作物はできていますが、いろいろ追いついていない状態です。それでも、キャンプに持っていく野菜は準備できましたし、塩田平にリフレッシュキャンプにやってくる、福島の子供たちのための野菜も提供する予定です。体調がやっと良くなってきましたので、農作業を再開したいのですが、夏本番で暑く、作業に適した時期ではありません。天気と相談しながら少しずつ進めて行くようにしましょう。