金時の水やり

 原則畑の野菜に水はやりませんが、苗に根が無い薩摩藷だけは別です。今年のように日照りの年には簡単に枯れてしまいます。去年も日照り気味で、忙しくて面倒を見てやれなかったら、半分位枯れてしまいました。

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 完全に枯れた苗(左)と完全に枯れそうな苗(右)。マルチの下の土の中のツルは生きていることもあるので、水をやらねばなりません。

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 深植えして、マルチの上に出ている葉っぱが短いと、マルチに触れやすく枯れやすいので、浅植えしてマルチから離れている部分がある方が枯れにくいこともありますが、天気次第。浅植えの苗も枯れています。

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 マルチの下のツルの周りに確実に水をやらねばならないので、面倒でもじょうごと柄杓で水やりをします。ツルの周りに染み込んで行くのに時間がかかります。今のところ8割位は大丈夫そうです。水路がきているので、植え付け前に畝にたっぷり水をやれたおかげです。
 

どこに薩摩藷を植えようか

 昨日出張中に、待ちに待った雨が降りました。日照りで延期していた薩摩藷を植え付けなくては。早速種苗店に苗を予約しました。残念ながらもう遅いので、限られた品種しか無いそうです。みんなこの日照りの中でどうやって植えているのでしょうね。

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 今日も雨がちかも。もっと降って欲しい。

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 麦は逆に水に弱いので、念のため確認しました。帯水しているほどではないので大丈夫です。それほどの降水量ではなかったと言うことでもあります。

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 ニンニクがずいぶん早く枯れ始めたのですが、一息つけるかも。春先寒くて成長が悪く、急に暑くなって枯れ始めたので、生育量が確保できていません。すごく小さなものも。

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 この緑色の雑草を刈って薩摩藷を植えることにしましょう。

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 春蒔いたレタスはあまり発芽が良くありません。

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 大根も発芽率が低く、生えたものも雑草に押されています。日照りで枯れたのか、弱ったところを虫に食べられたのか。

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 さっきの畑だけでは大した数が植えられません。主力はこちらの畑にしましょう。

冬野菜畑の畑の見回り

 出張から帰って来て、畑の見回りをしました。今週始め、マイナス7度以下に下がったので、どうなっているのか心配だったのです。

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 水菜が低温で展開してしまっています。

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 野沢菜も・・・。

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 低温に強い白菜も、外葉が開いてしまいました。

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 全滅かと思っていた春菊ですが、しおれた部分はあるものの、生き残っていました。これまで思っていたより耐寒性があるのかもしれません。

 出張から帰って来たパートナーに聞いたところ、前日まではこんな状態ではなかったとのこと。

 11日にマイナス7度以下になったのを心配していたのですが、それだけではなかった模様。気象庁のサイトで気温を確認すると、

  11日 -7.6度
  12日 -4.9度
  13日 -6.7度
  14日 -7.5度

 今朝もマイナス7度以下。というか、連日かなりの低温です。市街で測っているので、山に近くて標高も100mぐらい高い菜摘農園はもっと下がっていたかもしれません。白菜が耐えられるのがマイナス7度前後なので、それ以下でも大丈夫な法蓮草や冬菜以外の野菜には、特に今朝の気温が厳しかったようです。

 予想以上に耐寒性があったのはタアサイ。タアサイだけは元気そうでした。耐寒性があるのは知っていましたが、白菜位かと思っていました。

 例年秋口は玉葱の播種などで忙しく、白菜と大根、野沢菜だけで精一杯で、他の葉物はちょっと蒔ければ良い方です。量が少ないと、厳寒期になる前に食べ終わってしまい、本当に寒い時期まで畑に無いので、耐寒性のテストになることは無かったのでした。

 今年は畑の条件が、手抜きで種蒔きができたので、例年よりたくさんの種を蒔きました。おかげで冬まで色々な野菜があります。

冬野菜畑

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白菜の初収穫に行ったついでに、同じ畑で作っている秋冬野菜の様子を見てきました。稲刈で手こずって放置しているのですが、雨が少ないおかげか、マルチがうまく効いているのか、雑草は大したことがありません。種蒔き後1回も除草せずこの状態です。

真ん中左側が白菜。生育状況は良好です。欠株が多いのですが、面積が広いので、まあまあ収穫できそうです。この数年播種時期に害虫が多く、ほとんどの芽が食べられてしまいます。さらに左の畝も白菜なのですが、今年は秋に忙しく、追い蒔き出来なかったので、8割以上やられてしまいました。

真ん中右は法蓮草。発芽が遅かったのでその間に芽を出した雑草が伸びて、やや押されています。今除草すれば間に合うが、大忙しなのでちょっと厳しいかも。それより、色が悪い株があるのが気になります。今年初めて借りた畑なので勘が働かず、酸度矯正が足りていないかも。わが家の作り方でも、法蓮草だけは酸度矯正が必要です。

法蓮草の右は野沢菜です。順調に生い茂っています。野沢菜の手前にちょっとだけ水菜を蒔きました。こちらの成長も順調。アブラナ科の野菜は発芽が早いので、雑草との競争は法蓮草より有利です。

白菜だけはマルチを張って点蒔きですが、他の野菜は、畝に肥料を撒いてトラクターで1回耕した上に種子を全体に蒔き、トラクターで軽く掻き回して終了という超手抜き農法です。それでもまあまあ出来ます。この方法の場合、種を蒔き過ぎると密生して間引きしないと収穫まで辿り着けないので、播種密度の見極めが最大のポイントです。

 

 

白菜の初収穫

 旅行で買って来た魚で鍋にしようと、白菜を今シーズン初めて収穫するために畑にやってきました。農業の基本は観察ですのでこんなことではまずいのですが、稲刈と秋の植え付けが遅れまくっているので、この畑に来るのも久しぶりです。

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 幸い、雑草も伸びておらず、白菜の生育も順調でした。白菜をたくさん育てる予定だったのですが、発芽不良の追い蒔きをする余裕が無く、マルチの上が空いている畝が結構あります。真ん中右側の畝が苗を植えて育てた白菜、左側の3畝はその後で種を蒔いたのですが、芽がほとんど虫にやられてしまいました。虫にやられなかった株は順調に育っています。本来の収穫目標は12月末なので、それまでに大きくなってくれることでしょう。

 白菜の右側2列は大根です。こちらも順調のようです。

 雑草も作物の生育を妨げるほどではなく、温暖化防止の意味でも、土壌保護のためにも、これぐらい問題が無いことは滅多に無く、ちょっと放置すると雑草が茂って大変なことになることが多いので、頻繁に見に来て、タイミングよく手入れをしなければなりません。

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 早く食べられるように苗を植えた分には、充分大きくなったものあります。植え付けは遅い方だったので、保温資材をかけるか迷ったのですが、その時間もないままになってしまいました。幸い秋が暖かかったので、ちょうど良かったようです。

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 1株収穫しました。2.5キロ以上ある立派な白菜です。外葉まで柔くて、おいしくいただきました。

 さて、収穫した後を良く見て下さい。両側に小さな白菜がありますね。よく見ると、もう一つ上の写真でも、大きい白菜の間に小さな白菜が写っています。真ん中の白菜が先に大きくなってしまい、生育が阻害されてしまったのです。

 農協に希望した間隔で穴があいたマルチの在庫が無く、植え遅れていたので注文している余裕は無かったので、狭いものを買って来ました。ちょっと間隔が狭いけど何とかなるか、と思ってそのまま植えてしまったのですが、やはり間隔が足りなかったようです。

 こういう失敗は滅多にしないのですが、余裕が無い時はろくなことがありません。幸いまだ気温が下がっていないので、小さい白菜ももう少し大きくなってくれるでしょう。