葉菜類の種蒔き

 昨日種蒔きできると思っていたのですが、田圃を廻ったついでについ稗を抜いていたら時間がなくなってしまいました。弘子が少し法蓮草の種を蒔いてくれたそうですが、2mほどで覆土もこれからとのこと。

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 春蚕さんに法蓮草の種を蒔いてもらいます。法蓮草は耐寒性があり越冬して食べ続けるので、少しでも寒さに耐えやすいよう溝底播種にしたので、三角ホーで溝を掘り種蒔きしました。北西側の畝に8列で7mほど蒔きました。

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 法蓮草は日本法蓮草です。畝は東西2畝に見えますが、これは肥料を撒く機械の幅が180cmのためで、真ん中に通路を設けます。東側には残りの5種類を、南東側半分に野沢菜、北側半分のさらに南東側に蕪2種類、南西側に春菊、一番北側に小松菜を蒔きました。

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 西端の南側に2列二十日大根を蒔きました。大根が遅れているのでつなぎです。西側は種を投げてトラクターで浅く全面をかき回すだけという超手抜きです。去年実験してそれなりに芽が出たので、多分大丈夫でしょう。

菜っ葉のための肥料を撒く

 種蒔きが遅れているわけですが、種蒔きの前にまず畑を用意しなくてはなりません。

 大分前に草は刈ったのですが、肥料を撒くのと耕すのはできないままでした。肥料を撒くにはそのための機械を、耕すにはロータリーをトラクターに取り付ける必要があるのですが、作業機の交換は1時間以上かかることもあり、後回しになりがちです。

 肥料を蒔く機械は取り付けていたのですが、蒔いたらロータリーで土と混ぜてやらないと無駄が出るので、2台目のトラクターにロータリーを取り付けられないままどんどん遅れていたのです。

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 まずは肥料を撒きました。左側は油粕だけ、右側はその上に牡蠣殻石灰とグアノを撒いています。白いのは牡蠣殻の色です。左側はアブラナ科を中心に、右側は法蓮草を中心に蒔く予定です。施肥量は窒素量で反当30kgです。石灰は撒いた量で15kgぐらいでしょうか。畝幅は1mぐらいでないと除草とかで通路から手が届きません。でも肥料を撒く機械が大面積用で幅が180cmなので、2畝分をまとめて撒いています。

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 ロータリーで浅く耕起します。肥料を土と混ぜるのが目的なので、5cmぐらいの深さです。うちのロータリーの幅は150cmなので、少しずらして往復すると全体が耕起できます。雑草を一通り退治するのも耕起する目的の一つです。

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 隣の畝と同じぐらい生えていた雑草をモアで粉砕して乾燥させたものも一緒に鋤きこまれるので、粗大有機物の補給にもなります。掘り取り機を外してロータリーに換装するのに1時間ぐらいかかったのに、耕起は10分もかかりません。でも手作業だと2時間では終わらないのでなかなか微妙です。

 ともあれ種蒔きの準備が終わりました。早く種を蒔かねば。

麦が実ってきました

 畑などの様子を見てきました。

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 手前のマルチを張った畝は薩摩藷で最初に植えた金時です。1-2割は厳しそうですが、残りは乾燥に耐えて根を張りつつあるようです。

 隣の黄色くなっているのが水菜。種を取ろうと思っていたのですが、1週間見ない間に種が蒔かれつつあります。もう少し早く見に来て回収すべきだったかも。今日は薩摩藷(紅東)の残りを植えなければならないので、時間が無く持ち越しです。緑色が鮮やかなのがレタス。収穫適期に入りつつあるようです。

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 家の近くの麦畑。かなり稔って来たようです。穂を触ってみると大きくて固いようです。

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 大きい方の麦畑。こちらもかなり色づいてきました。

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 田んぼはまだ水が抜けきれません。ネットを外して排水溝を掘ってやる必要があるようです。

どこに薩摩藷を植えようか

 昨日出張中に、待ちに待った雨が降りました。日照りで延期していた薩摩藷を植え付けなくては。早速種苗店に苗を予約しました。残念ながらもう遅いので、限られた品種しか無いそうです。みんなこの日照りの中でどうやって植えているのでしょうね。

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 今日も雨がちかも。もっと降って欲しい。

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 麦は逆に水に弱いので、念のため確認しました。帯水しているほどではないので大丈夫です。それほどの降水量ではなかったと言うことでもあります。

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 ニンニクがずいぶん早く枯れ始めたのですが、一息つけるかも。春先寒くて成長が悪く、急に暑くなって枯れ始めたので、生育量が確保できていません。すごく小さなものも。

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 この緑色の雑草を刈って薩摩藷を植えることにしましょう。

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 春蒔いたレタスはあまり発芽が良くありません。

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 大根も発芽率が低く、生えたものも雑草に押されています。日照りで枯れたのか、弱ったところを虫に食べられたのか。

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 さっきの畑だけでは大した数が植えられません。主力はこちらの畑にしましょう。

地回り

 田畑の様子を見に行きました。

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 排水をはじめたもののまだまだです。

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 久しぶりに畑に来ましたが、水菜をはじめみんな薹立ちして種を着けています。ここまで育ったのなら自家採種したい所です。でも手がかかるのでそこまで辿り着けないかも。

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 レタスは順調です。

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 葱もまあまあ。花が咲いているのは落とすべきですが、時間が無いのでまた今度。

白菜とレタス苗の定植

 白菜とレタスのプラグ苗を定植します。プラグ苗(セル苗)は植え付けも手間がかからず、苗代も安くすむのでありがたいのですが、植え付け適期が短いので、普通は予約販売です。菜摘農園のような「ときどき農業」は難しいので、たまたまタイミング良く売りに出ている時しか使えません。

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 まずはリーフレタスを結球レタスの畝の続きに植え付けました。購入して2日ですが、それでも苗の活性が心配になります。幸い大変元気そうです。

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 次は白菜です。苗は100本以上あります。10セルずつ切り分けて売られていたのは既に肥切れ気味だったので、奥の大きなセルを購入してきました。販売店にとっても売れ残りのリスクが大きいのです。一部の葉が黄色くなり始めていますが、子葉もまだしっかりしているので、活着には問題無いでしょう。まずたっぷり水をやっておきます。

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 マルチを張ります。2条植えにするので、まず畝の真ん中に溝を掘って割肥にします。深く掘る必要はありません。肥料が土で大体隠れる程度。白菜は肥料要求量が多いので、反当窒素量で40キロ相当の油粕を入れてマルチを張りました。

 菜摘農園の基本はマルチ張りっ放し栽培です。でも寿命が来たマルチは張り替えます。その場合も、ジャガイモなどの収穫時に剥がしたマルチの再利用に心がけています。再利用なので穴だらけですが、充分効果があります。穴が大き過ぎる場合は2枚重ねて張ります。

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 プラグ苗は小さいので、幅の狭い移植ごてを土に刺し、移植ごてを前後に動かしてできた穴に充分植えられます。マルチに指で穴を開けてから移植ごてを使っても、移植ごてを直接マルチに刺してマルチの穴あけと植穴作りを一遍にやることも出来ます。

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 穴にたっぷり水を入れます。地下にモグラ穴などがあると、入れた端から流れて行ってしまいます。その場合は土を入れたり踏んづけたりして穴に最初は水が溜まるようにします。

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 一杯に入れた水が減って行きます。減り方が速いときは保水力が足りないので、追加で水をやることもあります。

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 すっかり水が染み込んだところで植え付けできます。

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 プラグ苗を置きます。穴が浅過ぎる場合は指でちょっと窪みを作ってやって、ちょうど良い深さにします。

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 周りの土を苗の根鉢(土の部分)に押し付けます。実際には両手で土を寄せますが、片手はカメラを持っているのでご容赦。このとき、根鉢を両側から、または上から押しつぶさないよう気をつけます。重要なのは根鉢と周りの土が密着することですが、そのために根鉢を押しつぶすと根が弱ってしまいます。

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 1時間ちょっとしか時間が無かったので、30本しか植えられませんでした。レタスと合わせて40本弱。苗100本分の畝の準備も含めてですが、思ったより時間がかかってしまいました。しきっ放しマルチに植える場合は、マルチの両側の通路に施肥して、余裕があれば軽く土をかけたり土と混ぜたりします。時間が無い時は少しい多めに肥料を撒いてそのままです。

 出張の時間になったので、続きは明日。

冬野菜畑の畑の見回り

 出張から帰って来て、畑の見回りをしました。今週始め、マイナス7度以下に下がったので、どうなっているのか心配だったのです。

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 水菜が低温で展開してしまっています。

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 野沢菜も・・・。

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 低温に強い白菜も、外葉が開いてしまいました。

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 全滅かと思っていた春菊ですが、しおれた部分はあるものの、生き残っていました。これまで思っていたより耐寒性があるのかもしれません。

 出張から帰って来たパートナーに聞いたところ、前日まではこんな状態ではなかったとのこと。

 11日にマイナス7度以下になったのを心配していたのですが、それだけではなかった模様。気象庁のサイトで気温を確認すると、

  11日 -7.6度
  12日 -4.9度
  13日 -6.7度
  14日 -7.5度

 今朝もマイナス7度以下。というか、連日かなりの低温です。市街で測っているので、山に近くて標高も100mぐらい高い菜摘農園はもっと下がっていたかもしれません。白菜が耐えられるのがマイナス7度前後なので、それ以下でも大丈夫な法蓮草や冬菜以外の野菜には、特に今朝の気温が厳しかったようです。

 予想以上に耐寒性があったのはタアサイ。タアサイだけは元気そうでした。耐寒性があるのは知っていましたが、白菜位かと思っていました。

 例年秋口は玉葱の播種などで忙しく、白菜と大根、野沢菜だけで精一杯で、他の葉物はちょっと蒔ければ良い方です。量が少ないと、厳寒期になる前に食べ終わってしまい、本当に寒い時期まで畑に無いので、耐寒性のテストになることは無かったのでした。

 今年は畑の条件が、手抜きで種蒔きができたので、例年よりたくさんの種を蒔きました。おかげで冬まで色々な野菜があります。

イベント即売用の収穫

 明日、有機農業についてお話する機会をいただき、その会場で農作物を展示即売することになりました。葉物は直前の収穫が望ましいので、会社の皆さんにお手伝いお願いしました。

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 まずは法蓮草から。

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 法蓮草は発芽が遅く、その間に雑草が芽を出してしまったので、雑草が多くて収穫に手がかかっています。

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 タアサイを収穫。

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 こちらは野沢菜。

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 ついでに前回収穫できなかった、大根の残りも収穫してもらったので、軽トラックが一杯になってしまいました。

冬野菜畑

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白菜の初収穫に行ったついでに、同じ畑で作っている秋冬野菜の様子を見てきました。稲刈で手こずって放置しているのですが、雨が少ないおかげか、マルチがうまく効いているのか、雑草は大したことがありません。種蒔き後1回も除草せずこの状態です。

真ん中左側が白菜。生育状況は良好です。欠株が多いのですが、面積が広いので、まあまあ収穫できそうです。この数年播種時期に害虫が多く、ほとんどの芽が食べられてしまいます。さらに左の畝も白菜なのですが、今年は秋に忙しく、追い蒔き出来なかったので、8割以上やられてしまいました。

真ん中右は法蓮草。発芽が遅かったのでその間に芽を出した雑草が伸びて、やや押されています。今除草すれば間に合うが、大忙しなのでちょっと厳しいかも。それより、色が悪い株があるのが気になります。今年初めて借りた畑なので勘が働かず、酸度矯正が足りていないかも。わが家の作り方でも、法蓮草だけは酸度矯正が必要です。

法蓮草の右は野沢菜です。順調に生い茂っています。野沢菜の手前にちょっとだけ水菜を蒔きました。こちらの成長も順調。アブラナ科の野菜は発芽が早いので、雑草との競争は法蓮草より有利です。

白菜だけはマルチを張って点蒔きですが、他の野菜は、畝に肥料を撒いてトラクターで1回耕した上に種子を全体に蒔き、トラクターで軽く掻き回して終了という超手抜き農法です。それでもまあまあ出来ます。この方法の場合、種を蒔き過ぎると密生して間引きしないと収穫まで辿り着けないので、播種密度の見極めが最大のポイントです。

 

 

葉菜類の種蒔き

 玉葱の植付けが何とかなる気がして来たので、ずっと遅れていた葉菜類の種蒔きをしました。この地域でいつまで葉菜類の種が蒔けるかは、冬の気候によりますし、保温資材を使うなど栽培方法にもよります。暖冬なら12月初めに蒔いても何とか育つこともあります。今ならまだ大丈夫なので、普通に播種しました。

 塩田は雨が少ないので、普通は平畝で作ります。畝を作らない方が簡単です。でも今回種蒔きしたのは減反田で水が溜まりやすいので排水も兼ねて畝立てしています。9月初めに畝を立てたのですが、余裕が無く、2カ月経ってしまいました。もっとも、9月初めには父が別の畑に種を蒔いてくれたので、少し時間を置こうと思っていたら、稲刈で余裕が無くなってしまったのでした。

 幸い雨が少なく、元々田で畑の雑草の種が少ないこともあって、雑草もあまり生えていません。水菜、べんり菜、法蓮草の種を蒔きます。

葉菜の種と蒔く畝

 筋蒔きなどやっている時間が無いので、と言ってもいつものことですが、この畝に直接バラ播きます。その上からレーキで均して、というか引っ掻いて、何となく種を土に埋めるというか、土と混ぜます。種が少し多めにいりますが、時間はかかりません。レーキに負けなかった雑草を手で抜いてお終いです。

蒔き終わりました。自生したジャガイモは何となく残しました