塩田平便り:放射線測定器の到着

 塩田平は例年より少し寒い冬で、数センチですが何度か雪が積もりました。ご承知のとおり、まだ稲刈りが終わっていません。3連休で挽回したかったのですが、2度も雪が降ったこともあり、残念ながらもう一息です。稲刈りに手を取られて、野沢菜の収穫や麦踏み、玉葱踏み、農機の整備や薪の整理なども遅れています。今年もあと残すところ1週間。ジタバタしたところで、ほとんどは新年に持ち越すことになりそうです。それ自体はこだわっていないのですが、野菜などが寒さに負けてしま、収穫できなくなってしまうと困ります。それもあって、寒さがあまり関係ないお米を後回しにしていたのですが、さすがに年内に片を付けたいという気持ちもありました。

 米は寒くても傷みませんが、田んぼに放置していると、鳥などに食べられてしまいます。特に、倒伏すると鳥の食べたい放題です。最後の田んぼも全面倒伏していたので、だいぶ被害に遭っていました。半分以下なら、動物達とのシェアに異存はないのですが、そう思っていると大体は全部食べられてしまいます。最後の田んぼは7月以来放置していたので雑草が多く、どれ位稔っていたのかわかりません。1反で1俵穫れるかどうかですが、それなりにお米も残っているので、動物達と共存できた方かもしれません。農法の問題で半分、放置して半分、動物と分け合って半分、と考えると、元は8俵ぐらいあったかもしれず、まあまあの収量です。

 これ以上は減らないように、年内は農業に専念したいところですが、そうもいきません。放射線測定器が到着したからです。そんなに大きな機械では無いのですが、環境放射能を遮蔽するために鉛でできていて、200キロ近くあります。まずはその置き場所を作らなければなりません。お預かりしている機械なので、会に参加している人が誰でも測れるように、自由に出入りできる部屋を作りたいものです。また、温度変動に弱い機械なので、一定の温度を保てるように、冷暖房完備、断熱完備の部屋を作る必要があります。すごく重いので、丈夫な床と、そこまで運び込む手段が必要です。わが家のガレージならコンクリートの床なので、強度は問題ありません。

 運送会社の人からの電話では、キャスターが付いているから2人で運べますとのことでした。手伝うつもりでしたが、稲刈りの最中だったので、お任せすることにしました。フォークリフトで運びたいので、パレットを用意して、その上に降ろして下さいとお願いしておいたのですが、重過ぎて動かせなかったらしく、道ばたに置いて帰りました。スレッドと言う、重量物を吊るための紐がかけてあったので、フォークで吊ってみたところ、ひっくり返ってしまいました。スレッドの掛け方が無茶苦茶です。仕方ないのでハンドウインチで引いて真っ直ぐにしてガレージに入れようとしたのですが、スレッドが長過ぎてフォークが建物に当たってしまいます。手持ちの短いスレッドを正しくかけ直し、やっと搬入できました。

 あとは機械の大きさに合わせて間仕切壁作り、断熱材を詰め込めば良いでしょう。原発再稼働につながるので消費電力は引き下げたいものですが、温度を保つためにクーラーと電気ヒーターも必要です。家造りの道具があるので、作業はできますが時間が無い。しかもわが家のガレージは既に物で一杯。お手伝いもお願いして、かなりの物を搬出したのですが、まだ十分に片付いたとは言えない状態です。今日も手伝いに来てくれた友人が居て、もう少し物を搬出し、野菜を整理して、ガラスを移動して、1坪ほどの場所を確保しました。これで一安心です。はやく設置の準備を終えて、試験的に測定してみたいものです。稲刈りより優先するつもりですが、年内にそこまで辿り着けるでしょうか。