稲の防鳥網回収

 昨日に引き続いてパートナーと防鳥網を外します。

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4枚のうち2枚は昨日までに外し終えたので、残りは大きな網2枚です。張った順と逆に外して行くわけですが、こんなに大規模に防鳥網を張るのは初めてでした。張り方を改善しながら張って行ったので、外すのも段々大変になってきます。

 残念ながら外し初めて直ぐに雨が降ってきました。けっこうな雨の中の作業になってしまいました。畑と違い、稲は濡れても問題無いので雨の中の作業も大丈夫です。ずっと日照りだったので、ありがたい雨でもあります。暗くなり始めるまでかかってやっと全部外し終えましたが、暗くなって来たし、濡れた体が冷えて来たので、最後の網の片付けは明日に持ち越すことにしました。

防鳥網を片付け始めました

 田んぼの様子を見に行きました

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 防鳥網越しですが、田面が高い所は水が抜けて着地しているようです。

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 しかし場所によっては水面が見え、苗の成長も良くありません。着地すれば土の中の肥料が吸えますが、水栽培ではほとんど肥料がないからです。

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 水尻からの排水はほとんど無くなりました。自然に抜ける水は抜け終わっているようです。

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 暗渠排水はまだ少し水量がありますが、表面水が残っている状態ですし、山側の隣の田からの浸透水もあります。もうしばらくは排水するでしょう。

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 排水溝を作らないと、これ以上の排水は難しそうです。防鳥網があると作業できないので、水尻側の小さな防鳥網1枚を外すことにしました。ガイドのマイカ線を張ってあるので、その線にそって、別の線で引っ張って少しずつ外して行きます。ネットのかなりの部分が田面まで下がってしまっているので、苗を傷めないよう、引っ張って持ち上げながら回収して行きます。

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 一番上まで引き上げました。後は絡まっている草から外し、きれいに片付けます。最終的にちゃんと外せましたが、2人で3時間以上かかってしまいました。4枚張ったうちの一番小さなネットでこれだけかかるので、残りの大きなネット3枚にかかる時間が心配です。でも大きなネットは両側で引っ張れるので、効率的かもしれません。

 水尻に簡単な溝を掘っておきました。これで排水が促進されると助かります。抜けにくい場合はちゃんとした道具で溝を切る必要があります。

雨の合間に進む稲刈

 台風の影響もあり、最近塩田平では毎晩のように雨が降っています。秋雨の時期なので仕方ありませんが、この時期の農作業は天気次第です。幸い昼間は晴れることが多かったので、この週末に2枚目の田んぼの稲刈が終わりました。終わりかけで台風の雨が降り出しましたので、少し残った作業がありますが、ほぼ終わったと言えます。台風の雨で稲架の一部が折れてしまいましたが、修理できました。先週末で面積的には1/3刈り終わり、1/5脱穀が終了というところです。家の近くの残った2枚の田んぼの稲ももう刈り入れ時です。例年なら、稲刈が終われば一段落なのですが、来年全部の田んぼが集団減反に入ってしまったので、麦を蒔かねばならず、稲刈を急ぎたいところです。ただ、運搬車や稲刈機(バインダー)のエンジンがかからなくなるなど、機械類のトラブルが多発しています。

 雨の影響で田んぼに入れない日は、ジャガイモの掘り残しを覆っている雑草を刈りました。畑も土が乾いておらず、草刈機が滑ってしまって草刈が進まなくて困りました。この水分ではジャガイモは掘れません。田んぼが乾けば稲刈を優先したいところですが、さすがにジャガイモから芽が出そうです。芽が出るとすぐに食べられなくなってしまうので、どちらを優先するか悩ましいところです。昨晩も雨が降り、ジャガイモはとても掘れそうにありません。1枚の大きな田は水が溜まってしまい、こちらもどうしようもありません。でも、もう1枚の小さな田は表面に水が無く、バインダーは若干のぬかるみなら、刈れるので、こちらの田んぼの稲刈をすることにしました。ところがバインダーのエンジンがかからない。キャブレターのガソリンを抜いてみると何と水です。

 水を抜いたらエンジンはかかりましたが、残念ながらこの田んぼの稲は激しく倒伏しています。稲を手で引き起こして、バインダーで刈れる方向に向け直してやらねばならないのと、畦際一杯まで稲が立っていて、外周は手刈りしなければならなかったので、3時間がかりでバインダーで1周も稲が刈れませんでした。例年なら、少々倒伏していても、無理矢理バインダーで刈り取ってしまい大分お米を無駄にしていました。時間が無いので時間効率を優先していたのです。でも原発事故以来、安全な食べ物を少しでもたくさん作りたいので、収量を優先するようになりました。耕作している全ての農地で、最低1作物は放射能測定に出していますが、幸い塩田平で作った作物からは、これまで放射能は検出されていません。

 最初に刈って先週脱穀をはじめた田んぼは、今年初めて借りた田んぼです。収穫したお米をゲルマニウム測定器で測定してもらいましたが、検出下限1ベクレルでセシウムは不検出でした。脱穀の方は無事終了しました。新米が残り少なくなったので、週末に籾で60キロ精米してもらい、45キロの玄米になり、精白してもらったので、40キロぐらいの白米になったことでしょう。なかなか人に送る準備をする余裕がありませんが、とりあえず子供達に少し送りました。藁の回収までは終わっていませんが、次の田んぼの稲刈が優先です。藁にはとりあえずシートをかけておいたのですが、風で飛んで雨に当たってしまいました。また拡げて乾燥させねばなりません。

 畑の方は、白菜の発芽が悪いと言うか、小さいうちに虫に食べられてしまい、半分も残っていません。野沢菜は、1畝はうまく発芽しましたが、もう1畝は失敗の模様。発芽しなかった場所には他のものを植えたいところです。ニンニクや葱、豌豆などの種もそろそろ蒔きたいところですが、稲刈で忙しくそこまで手が回りません。発芽が遅かった法蓮草もやっと芽が出てきました。野沢菜と法蓮草は同じ日に種を蒔いたのですが、野沢菜と大根葉はすっかり大きくなって、間引き収穫していただいています。ずいぶんと成長が違うものです。父が家の近くの畑に蕪や法蓮草を蒔いてくれたので、冬越しの法蓮草も何とかなりそうです。動物に一部を食べられてしまった薩摩藷ですが、先日やっと電柵を設置しました。これで被害が止まるとよいのですが。