稲刈ができなくても畑の世話なら

 今日も稲刈の予定だったのですが、朝から曇りで、昼前に小雨が降り出してしまいました。稲が濡れているとバインダー(稲刈機)に絡まってしまい、うまく稲刈が出来ません。残念ですが稲刈は中断して田んぼから帰って来ました。

 忙しくて田も畑も手が回らず、遅れがちの稲刈を優先していたので、畑に気になることが沢山ありました。家の隣の畑の土を見ると、小雨なのでほとんど湿っていません。普通なら雨でも作業できるのは田んぼで、畑は雨のときに入ると土が締まってしまったり、作物に泥が跳ねて病気が出たりと良いことはありません。でも土がほとんど濡れない程度の小雨なら、畑に入っても大丈夫です。

セット玉葱の畝

 玉葱のセット栽培をしているのですが、植付けが遅れた上に発芽も遅く、予定通り年内に収穫できそうにありません。来春までかかると、分球薹立ちしてしまいます。葉玉葱として食べてもおいしいのですが、その頃には冬越しで作る玉葱の葉玉葱も食べ放題ですので、保温して年内に収穫しようと思っていました。

 「べたがけ」という保温資材を掛けるだけなのですが、その時間が取れません。でも雨で時間が空いたので、これ幸いと保温資材を取りに行きました。

 べたがけというのは薄い化学繊維の不織布です。使い捨てということと、再利用すると分解してバラバラになり土に混ざってしまうので、僕は普段は使いません。もっと厚い繰り返し使える資材を使うようにしています。

 べたがけを使い捨てた方が安くて簡単なので、最近売場に並んでいるのはべたがけが中心です。しまうのに場所も取らないので、家庭菜園には便利かもしれません。べたがけは保温資材として優秀なだけでなく、防虫にも有効です。

 べたがけが手元にあるのは、福島の原発事故でまたプルームが飛んでくるようなことがあった場合、最低限の作物を守るためです。放射性プルームを受けたべたがけは処分するしかないので、一番薄くて資源が無駄にならないものを選んだわけです。そのために幅240センチの広いものを用意していますが、100センチ程度の狭いものから色々な幅のものが売られています。

 放射能が来る前に掛けておいても良いわけで、セット玉葱と隣の野沢菜の保温用に使ってみました。べたがけを掛けるのにかかる時間はわずかですが、セット玉葱のセット球は自家製で発芽しない場合に備えて予備に植えておいたものを移植したり、除草したりもしたので、1時間程度の作業となりました。

2畝を覆ったべたがけ

 普通、マルチやトンネル用ビニールなどのシート状の資材は周囲を土で押さえます。でも僕は時間が無いのと、土は重くて大変なので、周囲に鉄の棒を置いて押さえています。