地回り

 前にも書いたかもしれませんが、「地回り」というのは、農地を巡回して作物の生育状態を確認することです。非常に重要なのですが、今は作業がかなり遅れていて、地回りができていません。自戒の意味を込めて見出しにしました。

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 小さい麦畑。昨日の雨と中耕で、全体の色が濃くなってきました。やはり肥料が足りなかったようです。実際には、栽培指針より多めに投入しているので、育て方の問題もあるのかもしれません。それと、有機栽培ではやや多めにやらないと、同じ結果にならないことも多いので、そのせいかも。この辺りは経験を積むしかありません。

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 大きい方の麦畑。雨の直後の中耕除草で土壌水分が多めなので、雑草がまた根着いてしまうのではないかと心配していましたが、今日は好天で気温も30度近かったので、ほとんどの雑草は枯れてくれたようです。

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 里芋がそろそろ芽を出してくれていないか確認に行きました。残念ながらまだのようです。まだ雨が降った直後なので、もう少しかかるのでしょう。ただ、畝間はかなり草が出てきました。対応を考えねば。マルチ押さえで土が堅くて刺しきれなかったものを、刺しておきました。

○明日やりたいこと

    ジャガイモのマルチ張り
    人参の種蒔き
    メロン類の苗の植え付け
    他の圃場の地回り
    スイカ/メロンの植え付け準備
    茄子の追加植え付け
    薩摩藷の苗予約

○現在の課題

    ハンマーナイフモアの修理
    山の田
    畦草刈り
    夏野菜の支柱立て
    トラクターの作業機換装

麦の中耕除草

 小型農機が動くようになったので、早速麦畑の中耕除草です。

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 狭い畝でも大丈夫。

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 右側の畝の方が緑色が濃いのがわかると思います。雨の前に三角ホーで中耕しておいた畝です。肥料を土と混ぜておくと、雨で分解されて作物が利用できるようになることが分かります。

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 小さい麦畑の中耕除草完了。播種深度が浅過ぎたのか、麦踏みが足りなかったのか、根が浮き気味です。次は播種機をちゃんと調整しなければ。

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 大きい麦畑も一通り終わりました。除草も重要ですが、肥料の効きも重要。

やっと麦の中耕除草

 今晩から明日にかけて雨になりそうとのことで、慌てて麦の中耕除草をはじめました。麦の下葉が横化しているので、肥切れかもしれません。父に追肥してもらったのですが、土の上に撒いただけで混ぜていないので、肥料効率が悪い状態です。雨の前に土と混ぜておけば効くかも。

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 広いところは管理機で中耕しました。播種機の調整ミスで1条播き損なったところなどなので、管理機が入れる場所はほとんどありません。本当はもっとかんかん照りの日にやって、雑草を完全に枯らした方が良いのです。掻き回しても、雨が降ればまた根が着いてしまうかもしれないからです。

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 父に使ってもらおうと思って買ったのですが、使ってくれないまま放置されていた小型の耕耘機を持ってきました。残念ながらパーツが経年劣化で壊れていてエンジンがかかりません。

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 多分駄目だろうけど、その前に買った機械を持ち出しました。結果は同じ。

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 これが一番最近使った機械(部品取りの管理機の上に載っている)。さすがにこれは動くだろう。

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 駄目でした・・・。部品買いに行って修理していたら夜になってしまいます。三角ホーで手作業でやることにしました。でもやっぱり機械力にはかないません。2割も終わったでしょうか。でも少しでも雨に間に合いました。雨が降ったら機械を修理しましょう。

もう1枚の麦畑の茎数調査

 先日茎数を数えた麦畑には、父が油粕を撒いてくれました。茎数が少ないので窒素量で反当3キロ、畑(減反田)の広さが5畝なので、窒素量で1.5キロ、油粕は窒素5%なので油粕現物量で30キロです。

 ところが父は40キロ撒いてしまったとのこと。反当窒素量4キロで700本以上の施肥量です。肥効は天候によりますし、有機肥料は聞くのに数日かかります。本来5月上旬の施肥予定だったので、かなり遅れることになります。3割以上多い窒素がどう働くか、結果を見守るしかありません。

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 さて、麦を蒔いた減反田はもう1枚あります。こちらも茎数を数えなければなりません。最初の減反田がかなり少なかったので、こちらも700本を越えている可能性はほとんど無いのですが、今後のために数えておきます。パートナーにお願いしました。

 しかし2日前の茎数調査ではこの状態だったので、2日の違いでずいぶん穂が出て背が伸びました。一昨日はこの状態この段階までに肥料をやっておくべきだったのですが、間に合わず残念。

 こちらは播種機の調整が終わってから播いたので、サンプルを小さくしてもあまり誤差がないはず。6条3.2平米を数えました。

1) 296
2) 175
3) 262
4) 261
5) 232
6) 228

平米538本で、もう1枚の減反田の倍です。場所の違いもあるでしょうが、播種機をちゃんと調節することが重要な要です。明日父に肥料を撒いてもらいましょう。

麦の茎数調査

 田んぼの鴨対策で手間取っていて、麦の追肥が遅れています。鴨対策も終わっていませんが、父に追肥をお願いするために生育調査を優先しました。

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 1平米の茎立ち数で施肥量を決めます。困ったことに本格的に麦を作るのも初めて、使った播種機も初めてで、除草のための条間を探るために色々な条間で蒔いてしまったのと、播種機の調整がわからなくて播種量も条によって違います。

 仕方が無いので幅1メートルで紐を張り、全幅の茎数を数えました。

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 条で茎数がかなり違いますが、もう穂が出はじめています。

 真四角ではないので場所で条数も違いますが、真ん中辺りで23条あります。数えた結果は北側の条から幅1メートルで以下の通りでした。

1) 255
2) 147
3) 94
4) 109
5) 229
6) 256
7) 94
8) 150
9) 152
10) 124
11) 257
12) 275
13) 162
14) 193
15) 88
16) 151
17) 218
18) 271
19) 186
20) 156
21) 72
22) 127
23) 241

 播種量が安定していなかったこともあり、条によってずいぶん違いがあります。畑(減反田)の幅は16メートルでしたが、両端に排水溝を掘る分を開けてあるので15メートルとすると1平米当り267本となりました。

 慣行栽培の目標茎数は700本とのことなので、試験栽培と行っても少な過ぎる気がします。もう1枚の減反田は、播種機を再調整してから播種したので、そちらも数えてみないとわかりませんが、条間を70センチ以上取っているところもあるので、ある程度はしかたありません。30センチ前後の条間で除草できることが確認できれば、倍ぐらいにはなるからです。

麦畑に表面水が

 昨日はかなり激しい雨でした。減反田2枚で麦、1枚で玉葱を作っています。もともと田んぼなので水が抜けにくく、湿害が出やすいので心配していました。3枚とも弾丸暗渠は引いてあります。でも余裕がなく、明渠と呼ばれる排水溝を掘ったのは玉葱畑だけでした。

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 麦畑を見に行くと、やはり一部に表面水がありました。手が空いて畑が乾いたら、排水溝を掘ってやらなければ。

 幸いもう1枚の麦畑には表面水はありませんでした。

麦の芽がはっきり出る

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 家の田んぼの麦。はっきりしてきました。密生しているところや出ていないところなど、かなりムラがあります。播種機を調整しながら蒔いたので、種子が出過ぎたところと、途中で無くなってしまったところなどがあるからです。もう少し待ってでないところは蒔き直しましょう。

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 石の多い田んぼ。こちらは播種機の調整後なので、きれいに生え揃いました。

塩田平便り:稲刈をちょっとやって玉葱畑の準備

 塩田平は週末2日とも強い霜が降りました。近くの山も色づき始め、田畑の周りの紅葉も進みました。天気が良いと、景色が本当にきれいです。強い霜が降りれば夏野菜は枯れてしまいますので、その前に収穫を終えなければなりません。時間的に、出来の良い夏野菜と南瓜のすぐ見つかる分だけしか収穫できませんでした。南瓜畑は部分的に雑草のジャングルになっていて、ジャングルの中の南瓜はすぐには見つからないのです。でも霜も直接降りませんので、気温がこれ以上下がる前に収穫すれば何とかなります。ピーマンなどは実も傷んでしまいがちですが、来年のための種蒔きが遅れているため、そちらを優先しているので、野菜の様子を見に行く余裕も無い状態です。

 先週は麦畑に切り藁を撒きました。近所の知り合いの大工さんが藁カッターを持っているので、それを借りて来たので仕事は早かったのですが、それでも4日かかりました。もちろん仕事もありますし、稲刈中断中の4枚目の田んぼの稲架が、強風で倒れてしまったのを直したりもしていたので、丸々4日かかったわけではありません。藁を撒き終わったので週末は稲刈に戻りたかったのですが、稲束を干す稲架が足りなそうだったのと、何週間も干して乾燥が進んでいたので、早く刈った分は2日がかりで脱穀しました。籾で180キロ位あったでしょうか。週明け雨の予想だったので、その前にと稲刈を再開しましたが、残念ながらぬかるみに阻まれて、全部は刈り終わりませんでした。

 もう一息なのですが、長靴が取られてしまうほどで、倒伏した稲も泥に埋まっていたり、大きな稗が生えていたりで苦戦して、残っていた稲の半分強を刈ったところで時間切れになってしまいました。刈り終わった稲束の稲架に掛ける作業は母やパートナーがやってくれたので、かなり進みました。面積的には、全部の田んぼの7割が刈り終わり、6割が脱穀まで終わったことになります。今刈っている4枚目の田んぼで残っているのは3%あるかないかなので、刈ってしまって切りを付けたいのですが、足場が悪いので半日はかかりそうです。遅れている玉葱の苗の植付け準備ができてしまう時間です。遅れている玉葱を優先しなければなりません。

 今年の玉葱は小さな減反田に植えます。水はけを良くするための弾丸暗渠を引いたまま、手つかずでした。家から近いので、耕耘機にライムソワーという、石灰を撒くための機械を付けて、耕耘機に引っ張ってもらってライムソワーに乗って減反田まで行きました。ライムソワーでも、油粕や牡蠣殻、グアノなどの粒状の肥料なら撒くことができるのです。肥料を配合して混ぜ合わせて撒きます。肥料を撒くのに4時間ほど、それからトラクターで耕すのに2時間ほどで何とか玉葱を植える準備ができました。今年はマルチを張って作るつもりなので、マルチを張るところまでやりたかったのですが、このまま出張です。今週はこれから3日間、先週は東京3往復と出張が多く、早起きして田畑に行ける日があまりありません。

 麦の種蒔きが終わったので、この時期大きいのは田んぼと玉葱だけです。小さいものでは、ニンニクや豌豆など、10月に種蒔きする予定だったものは遅れています。でもこの秋は暖かいので、今でも間に合うかもしれません。9月に種を蒔いた、大根や野沢菜などの冬野菜は順調に成長して、すっかり大きくなりました。主作物は専門機関に放射能検査に出していますが、幸い今のところ全く検出されていません。初収穫の春菊をおひたしにしてみましたが、本当においしい。野菜一つで幸せな気分になれるというのは、本当に幸せなことです。塩田平冬はそれなりに寒いので、もうしばらくすると、出来ないことの方が多くなります。何をするか迷っている今が、一番楽しい時かもしれません。