畑の見回り

寒くなって来たので、高いところにある畑の見回りにきました。そろそろ霜が降りそうなので、作業の見積りを立てるためです。

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うーん。南瓜が枯れてしまっています。霜が降りたということです。家の周りは大丈夫だったので、ちょっと甘くなっていました。霜や低温に当てると、品質や保存性が低下してしまうのです。

まだ強い霜ではないと思いますが、収穫を急いだ方がよさそうです。

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ただ、南瓜畑はジャングル状態。収穫は宝探しです。

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南瓜畑の隣の畑の電柵はちゃんと働いている様子。小豆や薩摩芋も早く収穫しなくては。

藁カッターを借りに行く

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知り合いの大工さんから藁カッターを借りてきました。麦の芽が出る前に稲藁で被覆します。地力向上のためです。普通は播種前に鋤き込むのですが、深耕したくないので、播種時に邪魔になってしまうのと、分解の促進にもなりそうなので。抑草効果も期待しています。

ニンニクの植え付け終了

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植え付け終わりました。種ニンニク1キロで127株でした。穴に入れただけで、頭が見えていますが、雨などで埋まって行くので大丈夫です。日にあたるとニンニクが緑色になってしまうので、必要なら春先に土を被せてやります。

今日植えたのは買って来た種球ですが、今年自分で作ったニンニクも種球にして、残りを植えます。

ちょっとだけ稲刈り

 昼頃から陽が射してきました。夕方仕事が一段落したので、中断していた稲刈りを再開することにしました。

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 昨日の雨で水がたまっているところもありますが、水が引きやすい奥の方は刈れそうです。父が休憩しています。

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 他に気になることも沢山あるんですが、父が毎日、手刈りしてくれているので、機械で刈れるところは刈っておきたいのです。

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 刈ったままの稲束も沢山ありますが、バインダーを使えるのは自分だけなので、少しでも刈っておきたいのです。稲架に掛けるのは、パートナーにもできます。

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 1時間以上頑張りましたが、暗くなってきました。雨じまいしたバインダーの後ろが、機械で刈れるところの残りです。ほんのちょっとで、倒れてなくて乾いていれば15分もかかりません。それが、倒伏してぬかるんでいると、2-3時間はかかります。

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 来年は倒さないよう気をつけるとして、少し暗くてもできる作業をして終了にしましょう。稲架を立てるのです。写真に、材料が見えます。

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 三脚を立て終わった頃には暗くなりました。見えるかな。

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 見えないと思いますが、完成しました。今日の作業はここまで。出張中に、パートナーが少しずつ進めておけます。

なんと麦の種蒔きが終了

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 来年減反なので、2枚の田んぼで麦を作る予定だったのですが、稲の全面倒伏による稲刈の遅れで手が回っていませんでした。

 10月も終わってしまうので、一昨日から稲刈をお休みして麦作りの準備に入っていましたが、天気予報で今日は雨。最初午後からだったのに午前中からになってしまい、少しでも終わらせようと5時に起きて作業をはじめました。

 トラクターで起こし終わったのが9時。それから初めて使う播種機の取り付けをはじめたので、種蒔きまで辿り着かないと思っていたのですが、3時頃までほとんど雨が降らず、何と2枚とも種蒔きが終わってしまいました。

 あわよくば稲刈も、と思ったのですが、直後から本格的な雨になってしまいました。麦の種蒔きが終わっただけでも大変ラッキーでした。

播種機を整備する

 減反田を耕し終わったので、やっと麦の種蒔きです。今日は朝から雨の予報だったのですが、幸いたまに霧雨が降る位で、5時起きで9時に耕し終わりました。天気はもう少しもちそうです。雨になる前に種蒔きに取りかかりたいところですが、その前に播種機の整備です。泥縄で困ったことですが、大馬力で整備を始めました。

 麦の種蒔きは、大面積になると手蒔きでは大変です。ばら蒔きしてしまえば簡単なのですが、除草ができません。慣行農法なら、除草剤を撒いてしまえばお仕舞いでしょうが、毒を撒きたくない有機農法では、除草しやすいように条蒔きします。

 3年くらい前に中古の播種機を買ったのですが、その時1度も使わないまま人に貸してそのままになっていました。去年大豆を作った時も、播種機があればなあ、と思ったのですが、蒔き遅れそうだったので手蒔きしてしまいました。麦蒔きは大豆ほど簡単ではないので、お願いして播種機を返してもらいました。

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 これが播種機です。

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 トラクターのロータリーの後ろに付けて、砕土しながら種を蒔いて行きます。

 もともとは4連、つまり播種ユニットが4つ付いた4条蒔きの機械です。ただ、4条ですと、条間が最大でも35センチにしかならないので、管理機で除草するには狭すぎます。知人は2連で使っていたようですが、播種時間節約のために、3連にしてみました。友人が外したユニットは畑にシートをかけて置かれていたのですが、残念ながら激しく錆びています。1台付けてみたのですが、回転部が動かず、かなりの整備が必要そうです。残った1台に交換してみたところ、幸い何とかなりそうです。

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 均等な幅にしたいところなのですが、真ん中は播種機構駆動用の車輪が付いていて、ユニットを真ん中には付けられません。幅が狭い方は55センチ離すのが精一杯です。初めて使うので、種がどの程度の幅に播かれるのかもわからないので、これで除草できるか謎です。家にある管理機の幅が60センチで、70センチあれば除草できることは分かっていますが、条間が狭い方が収量が上がります。端の爪を外せば除草幅は少し狭く出来ます。

 播種機を使うのも初めてなので、今回は55センチと60センチの条間にしてみました。トラクターがUターンした時の幅を70センチにすれば、3種類の条間を試すことが出来ます。時間が無いので往復の幅を正確に維持できなくても、70センチなら余裕があります。

 ただ、プラスチック部品があちこち割れています。このままでは種を蒔く前にバラバラになってしまいます。エンジニアリング・プラスチックでしょうが、農機のように力がかかる装置は厳しいようです。もっとも、複雑な機構の播種機が古くなっても動いてくれるのも、固体潤滑や錆びないプラスチック部品のおかげでもあり、あまり文句は言えません。

 いずれにせよ、全く注油されていないようなので、そこら中に注油して、割れた部品はとりあえず紐で縛るなどの応急処置でごまかし、早速テストにとりかかりました。

 2回耕してはありますが、ロータリーでさらに土を細かく砕いたところに種を蒔いて行きます。ロータリーで耕したい深さにすると、播種機が中に浮いてしまい、種が蒔けません。播種機にも調整機構があるのですが、一杯に下げても地面に届かないのです。この春から使っているトラクターですが、譲ってもらった時の状態のまま使っていたのですが、よく見るとあまり良い調整ではありません。3点リンクやロータリー自体を調整し直しました。

 ロータリーの高さを調整する尾輪も播種ユニットに当たるようです。尾輪が無くても、面倒ですが油圧で高さは調整できるので、尾輪は外して、播種機の位置も一番前に変更しました。これで種が蒔けそうです。ここまでで2時間かかってしまいましたが、幸いまだ雨は降ってきません。

 減反田に持って行き、麦の種子を入れて試し蒔きをします。農機は仕事が速くてありがたいし、作業機を付け替えれば色々なことが出来て大変助かるのですが、作業機の交換や調整に非常に時間がかかります。それでも全体の時間は大幅に短縮されるので、文句を言うべきではないのですが、気分的に調整の時間は短くしたくなります。

 実はこの調整が非常に大事です。特に播種量はちゃんと調整しないと、途中で種が無くなってしまったり、大量に余って蒔き直しになったりします。播種ユニットに、蒔きたい量にするにはどうすれば良いか書いてあります。目安にはなりますが、そのまま信用するわけにはいきません。種子の大きさや形状、ユニットの経時変化などで実際の播種量が大きく変わるからです。

 播種ユニットの調整は容量(1反当りのリットル)ですが、麦の栽培基準は重量です。実際の種子で麦の比重を計って計算します。米と同じで、1リットル0.84キロ(150グラムで1合)でした。反当播種量から、トラクターが端から端まで走った時に蒔くべき量を計算し、それぞれの播種ユニットに入れて蒔いてみました。

 1つのユニットは、種を播種機構に送るシャッターを開けた途端にザーッと種が落ちて行ってしまい、あわててシャッターを閉めました。種を押さえるブラシの調子が悪いようです。他のユニットのブラシと交換して、テスト再開です。

 1列蒔いてみて、播種量を調節し、また1列蒔いて調整します。大体大丈夫になったところで、本番に移ります。テスト中に蒔き過ぎで種が無くなってしまったところは、どこまで蒔けたか分かりませんので、芽が出たところで追い蒔きすることにしましょう。

続く玉葱の準備の草刈

 昨日に引き続き、玉葱植付の準備です。粗大有機物が嫌いな玉葱のためにまず雑草を片付けて土壌を露出させます。そこに肥料を撒き、耕します。

モアでさらに雑草を刈った状態

モアで刈った草を集める

 刈払い機で刈った草を集めて片付けたのに、さらにハンマーナイフモアで刈ってレーキで集めると、結構な量の草が集まります。それを運搬車に載せて片付けます。

 隣の畑も南瓜を植えた跡です。刈払い機で刈りながら取り残しの南瓜を探したいのですが、時間が無いので直接モアで刈ることにしました。

モアで刈り終わった畑

 残念ながらモアで南瓜をいくつか粉砕してしまいました。小さい南瓜は弾かれて、傷だらけですが食べられそうなものもあります。

塩田平便り:稲刈は長期戦モードに

 塩田平では暖房を入れ始めました。昼間は暖かいのですが、早朝の外気温は5度。化石燃料を使わずにすむペチカに火を入れたいところですが、稲刈が終わらないのでペチカを整備する余裕がありません。この1週間は出張や行事が続き、農業はあまり進みませんでした。空けておいた日は雨降り。週末は会社の若い人の結婚式でめでたかったのですが、ずっと伸びっ放しでぼうぼうだった髪の毛を、雨降りのおかげで床屋に行けたのはラッキーでした。合間を見ては田んぼに通っているのと、機械で刈りにくいところは父が毎日手刈りしてくれているので、稲刈も少しずつは進んでいます。ただ、雨と倒伏で進捗は遅々としたものです。10月中には豌豆などの豆や麦を蒔いたり、ニンニクやタマネギの植付けも終わらせなければなりません。

 機械で刈れる分だけ刈ってあとは諦めるというのが普通の判断ですが、時間がかかって長期戦になっても、出来るだけ収量を上げたいと思っています。先週は3枚目の田んぼを脱穀しました。3畝の小さな田んぼで収量は籾で161キロでした。精米してみないと正確な玄米の収量は分かりませんが、他の田んぼと同じなら計算では120キロ。ちょうど2俵です。反収では400キロ、つまり6俵半でちょっと少ない。慣行農法の2割減です。有機栽培だからこんなもの、と考えることも出来ますが、お布団農法で雑草はほぼ完全に抑えられましたし、倒伏が多かったことを考えると、作り方を改善すれば、もっと収量が期待できると思っています。

 この田んぼは去年も肥料過多でいもち病が出て、今年よりも悪い出来でした。その前の年が減反で、野菜を作ったのでその残肥が非常に多かったようでした。その反省で今年は肥料を減らしたつもりだったのですが、やはり多過ぎたようです。計算してみると窒素量で反当7キロ弱入れています。これまでは粗放栽培だったので、雑草や水管理が甘い分肥料効率が悪かったので、これでも少なめだったのですが、今年は真面目に作ったので多過ぎたようです。今刈っている田んぼも全面倒伏してしまいましたし、今後は米作りの肥料設計を全面的に見直した方が良いようです。来年は減反なので、田んぼで野菜や豆を作ります。また残肥が多くなります。

 今年反収8俵だった田は、昨年野菜を作ったので今年は無肥料で始めましたが、結局追肥はしないままで、それでも一部倒伏しました。収量は過去最高です。今後は反当窒素量で4-5キロを標準にし、減反のあとは無肥料で出発し、追肥で調節する方が良さそうです。段々慣行農法に近くなって来ます。手抜き農法というわけにはいかず、手間的は増えてしまいますが、収量を確保するためには仕方ありません。お布団農法で、今年も3枚の田はほぼ完全に雑草を抑えることができました。1枚の田は稗だらけになってしまいましたが、稗は水管理で抑制できるので、他の雑草より対処が簡単です。来年は減反で畑にしますので、田んぼより除草が簡単です。稗に芽を出させて抜くようにすれば、種も減ります。

 増収を考えると、色々と改善できる点があります。今年は初夏に体調を崩してしまい、結局耕作を放棄してしまった田が3枚出てしまったのも反省点です。水管理を自動化する計画だったのですが、そこまで辿り着かなかったため、バンザイするしかありませんでした。この田は来年も米を作ることができる予定なので、オフシーズンに少し整備したいと思います。田の水口も、配管を入れてしまい、誰でも確実に水を入れたり止めたりできるように改善したいところです。水が溜まる田の改善も、排水溝を掘ったり、弾丸暗渠を入れたり、水が溜まるところに土を盛るなど、冬場に改善できそうです。ただ、農業以外は後回しにしているので、そっちも冬場に何とかしなければなりません。良く計画を立てなければ。