塩田平便り:大根が凍結した朝

 先週の塩田平は少し冷え込みました。雪が降ったり、天気予報で最低温度がマイナス3度を下回ったり。わずかに積もった程度でしたが、12月上旬に雪が降ることは珍しいので、この冬は寒さが厳しいのかもしれません。大根が凍ってしまいます。仕事が終わってから、慌てて残った大根のうち、大きいものだけ抜きました。既に畑の土は凍り付いています。夕方5時には真っ暗ですので、暗闇の中での作業です。1畝の取り残しから大きなものだけを集めたのですが、コンテナ5個が一杯になりました。幸い畑の横に1本だけ街灯があるのと、ほぼ満月で晴天でしたので、これらの明かりだけで何とか作業できました。

 この晴天がくせ者なのです。雲という断熱材が無いので、夜になるとどんどん気温が下がってしまうのです。収穫を終えて仕事をしていても、段々寒くなって来たので、一度火を落としたペチカに火を入れ直しました。翌朝も良く晴れていて、外気温はマイナス5度。さすがにペチカの力で室温は8度ほどありましたが、外の大根は葉っぱも根もカチコチに凍っていました。穫り残した大根のうち、どれ位が大丈夫か気になるところですが、そのまま出張です。マイナス10度以下になることもある塩田平ですので、マイナス5度位はなんてこと無いのですが、12月の初旬は珍しいことです。

 幸い水道は凍りませんでしたが、忙しくて凍結防止ヒーターも準備していないので、次の寒波が来る前に準備をしなければ。予報ではしばらくは寒くならないようですが、これ以上冷えるとキャベツも凍結してしまうので、そろそろ収穫しなければならないかもしれません。ペチカの薪の準備も追いついていないので、本格的に寒くなる前に頑張らねばなりません。薪と言えば、10日ほど前の村の忘年会でありがたい話がありました。その日は4つも飲み会が重なってしまい、30分ほどで早引けしたのですが、何とその間に、最近村に越して来て、薪ストーブを設置した若い人から、「薪をもらえるので一緒に取りに行きませんか」と話があったのです。

 川に自生してしまったニセアカシアを伐採したものが、川縁に積み上げてあり、持って来て良いそうです。乾燥させねばならないので、次の冬の薪になるわけです。ありがたいことに毎年こんな形で、誰かがただで薪をもらえる話を持って来てくれます。早速うちのトラックを出動させ、クレーンで吊り上げて運んで来ました。伐採した人がプロだったらしく、トラックの荷台の最大幅2メートルに揃えて切ってくれているので、積み込みやすくて助かりました。今年こそ冬場に時間を作り、早めに薪の準備を進めたいものです。とりあえずは今晩の薪を割らねばならないので、まずはこの状況を抜け出す方が先です。前途多難ですが、薪が準備できたので一安心です。

 先週末も忘年会続きでしたが、運んで来た薪を降ろしたり、野沢菜の収穫をして漬込んだりしました。毎日少しずつ野沢菜を収穫したり漬けて行っています。今日も先輩が手伝いに来てくれ、野沢菜をコンテナに3つ収穫してくれました。それでもまだ全体の半分も収穫出来ていませんし、漬けたのは2割位でしょうか。寒くなったので葉が枯れ始め、段々小さくなってきました。早めに漬込んでしまいたいものです。お米の方は、やっと全部の田んぼの脱穀が終わりました。1俵ほど米が増えただけで、何となく安心できる気がするのが不思議です。畑に残った野菜は、ボランティアの人たちが収穫に来てくれ、福島に送ってくれます。そろそろ田畑を片付けたり、来年の計画を立てたりしはじめなくては。

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