間もなく稔りの季節

引き続き暑い塩田平で、暇さえあれば草刈の毎日です。塩田平の田んぼは稲の花盛りです。花びらが無いのできれいというものではありませんが、もうすぐ米が穫れそうだな、という実感が湧いて来ます。わが家の田んぼも、一般的な苗を植えた部分と、早生種の直播きは出穂して花が咲いています。普通の品種は、直播きで時期が遅れているため、出穂はこれからです。田んぼによって、充分分けつしている田んぼ、分けつが今一つの田んぼ、肥料が多過ぎた田んぼ、足りなそうな田んぼ、と色々あります。昨年大豆を作った田んぼは、残肥が思ったより多かったのか、色が濃くなってしまい、少しいもち病が出ています。

 

お盆ということもあり、周りの人達が草を刈って田畑をきれいにしています。ご先祖様が帰って来た時に、荒らした土地を見せるわけにいかない、ということでしょう。わが家の場合、ご先祖様が帰って来るわけではありません。でも周囲の皆さんはとても気にしているので、時々は刈る必要があります。お借りしている田畑が多いので、荒らしていると地主さんに怒られてしまい、貸してもらえなくなると大変です。お盆前になったので、稲と大豆の除草は後回しにして、近くの畑の草を刈りました。畑や農道に生い茂っていた草を刈りました。

 

玉葱後、ジャガイモの周囲、そして薩摩藷とカボチャの草を刈りました。必要最小限ですが、田の畦草も刈りました。刈り終わったところに地主さんの家族が訪ねて来たりすると、一応間に合ったかなと、ちょっとほっとしたりします。さらに自宅の近くの自家用野菜の畑の草刈もしました。こちらは普段は父が面倒を見てくれているのですが、8月上旬暑さで体調を崩した間に、雑草がはびこってしまったのです。3メートル近い雑草に埋まってしまった畑もありましたが、除草機の修理が出来たので、何とか刈ることができました。こうした場所の草を刈っても、必ずしも収穫が増えるわけではないので、どうしても後回しになっていました。

 

暑さが続いているので、ジャガイモも掘らねば傷んでしまいます。それなりの時間をかけているのですが、まだ半分しか掘れていません。収量は目標の8割程度で、まずまずといったところです。色々な植え方をしてみたのですが、ウイルス病による被害の影響で、残念ながら植え方の評価はあまりうまく出来なさそうです。それでも、これまでより詰めて植えても、株間を狭くしても、出来に影響が出ないことは確認出来ました。また、大きめの種芋を使えば芽掻きも不要になるようです。この結果を反映させれば、来年はこれまでよりさらに省力で、さらに収量が多くなりそうです。

 

収穫と言えば、メロンとスイカも収穫しました。両方とももっと早く収穫すべきだったようで、既に過熟の物も出ていました。でも、思ったより良い出来のメロンとスイカもあり、家族で楽しみました。夏野菜もピークを越え、そろそろ秋野菜の種蒔きに手を着けていなければならない時期です。困ったことに雑草対策と収穫だけで手一杯で、全く進んでいません。幸い友人が手伝いに来てくれるので、その時にお願いすることにして、種だけ買って来ました。米と大豆の一部は減収を受け入れなければ、秋以降のスケジュールが間に合わないようです。もう少し手をかけられれば何となる、と思ってしまうのが失敗のようで、農業にも選択と集中が必要なようです。