野菜種蒔きは順調。田植は完了できず

ゴールデンウィークの塩田平は比較的好天が続きました。家族や知人も手伝いに来てくれ、連日5人で農作業に専念していました。原発事故でスタートが遅れた農業も、これで追いつくかな、と期待出来ました。おかげさまで種蒔きや苗の植付けはほぼ目標を達成しました。キャベツや白菜、ネギなどの苗を植付け、葉菜類や豌豆、枝豆、トウモロコシ、牛蒡、大根などの種を蒔き終わりました。畑の半分位は種蒔きが終わり、もうほとんど芽が出ています。残りの畑には、夏野菜を植えますが、今年は気温が低めなので、もうしばらく霜が降りる危険があります。霜に弱い夏野菜は来週末以降に植えた方が安全です。

 

田んぼは残念ながら予想以上に苦戦してしまいました。昨年の減反時に、大きい方2枚の田んぼで野菜を作ったのですが、畝立てしたまま平たくされていませんでした。その上、収穫残さが1トン近く放置されていました。まずその持ち出しで時間がかかってしまいました。それからトラクターで畝を削って平たくしてみたのですが、田んぼ全体で真ん中がへこんで周りが高くなっています。これでは田んぼになりません。トラクターの使い方が下手なときの症状です。昨年一緒にやってくれた人がトラクターをうまく使えなかったようです。昨年は忙しくて、全然手伝えなかったのでしかたありません。

 

それでもゴールデンウィーク中には何とかなるかな、と思っていたのですが、代掻きの途中でゴールデンウィークが終わってしまいました。代掻きで凸凹を直そうと思ったのが失敗で、畝が残っているのでトラクターが安定せず、ちっとも平らになりません。昨年村の役で忙しく、ほとんど田の耕起や代掻きをしなかったので要領が悪くなってしまっているのかもしれません。借りたトラクターだったので、土を引く力が今一つ弱かったこともあります。仕方なく毎日延々トラクターに乗っていたので、トラクターのエンジンを切っても、頭の中でトラクターのエンジン音が鳴り続けている位でした。

 

トラクターで耕起していると、土の中から出てくる虫を目当てに、色々な鳥が飛んで来ます。不思議なもので、鳥達は、轟音を発しているトラクターが近づいても平気です。あちこちを突つくことに忙しいようです。代掻きしていると、蛙が巻き込まれそうになります。蛙一匹を気にしても仕方ないのですが、あわててブレーキを踏むこともあります。ジャンボタニシが歩いているのも見かけました。種蒔きが終わると、もっと色々な生き物が現れます。直播きなので、田の種蒔きはできれば4月中に終えたかったのですが、次の週末、つまり5月中旬になってしまいます。

 

5月の最後の週には、周りの田んぼで田植が始まります。種蒔きと田植が同じ時期ということではまずいのですが、仕方ありません。今年は春の気温が低めだったので、周りの田植も少し遅れて、秋には同じ位に育つかもしれません。種蒔きと言ってもお布団農法と言う農法なので、綿のシートに種籾が埋め込まれたものを敷き詰めます。敷く直前に代掻きした方が敷きやすいので、もう一度さっと掻いて敷いて行きます。一昨年は鴨が沢山やって来て、種籾をみんな食べられてしまいました。鴨が昔のことを忘れてくれていると良いのですが。次の週末には、ナスやトマトといった夏野菜も植付けたいので、ますます忙しくなりそうです。