塩害おそるべし ― その2.クウシンサイ

 クウシンサイのありがたさを述べつつ、しっかり茂った写真さえ残さずに、刈り取っては食べてしまったことを、今、悔やんでいます。あの元気一杯の姿を、一枚でも撮っておけばよかった。クウシンサイは強い野菜だから、台風の雨なんかに負けないでしょうと勝手に決め込んでいた愚かな私(;_;)。

 

 

 やられました、完全に・・・。

 

 塩害を受けて黄色くなった葉っぱの付け根から、けなげにも新芽を出すのを見て、さすがクウシンサイ!自力で復活するぞ!と安心しきって、ほったらかしていました。

 安心したために、塩害の後の新たな攻撃に気づくのが遅れてしまいました・・・悔しい。

 

大人の人差し指ぐらいの大きさ。アゲハチョウの幼虫と思われる。

 これまで害虫を寄せ付けなかった葉っぱが、恐ろしくも巨大なイモムシに食い尽くされていたのです。

なぜ、いままで無事だったクウシンサイが、台風の後にアゲハの幼虫にやられたのか。

仮説1:アゲハの幼虫は柑橘類などのしっかりした味と香りの葉を好む。淡泊なクウシンサイは美味しくないが、塩害を受けて、塩味がついたクウシンサイが好みに合った。

 仮説2:固いミカンの葉っぱでもかみ砕くアゲハの幼虫にとって、柔らかいクウシンサイの葉は物足りなかったが、塩害で半分枯れかかって繊維質が残った葉が好みに合った。

 答えがわかる人、おられますか~~?

 

茎だけ

 しかし、しかし、私は大切な野菜を捨てることなど致しません。わずかに食べ残しの葉が残された茎をバッサリ切り取り、水にさらしてから、痛んでボロボロになった葉っぱをすべて取り去って、茎を炒めて、いただきました。

 あとは、気温の許す限り、クウシンサイが新芽を出し、私の舌を喜ばせてくれるのを祈るばかりです。

塩害おそるべし ― その1.バジル

 台風の被害を報道するニュースを見るたびに胸が痛みます。とりわけ農作物の被害について、商業農家の方々はどれほど辛い思いをなさっているか・・・。

 プチ家庭菜園であれ、台風は甚大な(家計への?)被害を残していきます。

 

  前年の台風では、ベビーレタスなどを育てていた高さ1.5メートルほどの鉄製棚が強風で倒れ、プチトマトの茎が折れて台無しになり、泣きの涙に暮れました。

 今年は台風前に、棚をフェンスに縛り付け、トマトやナスの茎をしっかり固定し、バジルの葉をすべて刈り取って、万全を期しました。

 台風とバジルの葉・・・? 

 我が家は海に近いため、いつも浜風が吹いている風通しの良い土地柄です。でも、いざ台風となると、吹き付ける雨風はものすごいものです。通常の雨と違い、海水を巻き上げて吹き付ける塩分たっぷりの雨は、デリケートなハーブを生きながら塩漬けにしてしまうのです。

 それが予測できたので、みごとに育ったバジルを台風前にばっさり刈り取り、収穫した100グラムの葉っぱでジェノバソースを作りました。

写真ではわかりにくいが、大きな葉っぱには全て黄色い斑点がついている。

 後は10月一杯順調に育ったバジルを塩漬けにして、目標達成。と思いきや、2つの台風が去ってからしばらくして見たバジルの小さな葉っぱまでも、塩害を受けて、黄色く変色していました。 

これでは育ちません! 

 これからの再成長を祈り、バジルに励ましの言葉をかけつつ、黄色い葉をすべて取り去り、小さな目だけを残しました。

頑張れ、生き返れ!