チャレンジ! 加温育苗!

 トマトやナスの接ぎ木苗はいろんな種類の苗がホームセンターで購入できますが、ピーマンに関しては、一般的なものしか手に入りません。また、ししとうやとうがらしも、選べるほど苗の種類がないのが現状です。

 理由は簡単です。真夏に収穫できる野菜の苗を準備するには、1月~2月の最も寒い時期に種まきして、加温育苗しなければならないからです。例えばピーマンを真冬に発芽させるためには昼夜とも地温25~30℃に保てるだけの設備が必要です。うまく発芽したとしても、日中は27~28℃で管理して、苗が育つにつれ、夜間の最低温度を少しずつ下げて順化させるという、ものすごく面倒なことを75日間つづけなければなりません。

(参考資料:タキイ種苗「野菜前線」)

 反面、どんなに面倒だとしても、加温育苗がうまくできれば、ホームセンターでは売っていない野菜を育てることができます。

 昨年夏はピーマンの栽培に成功し、たっぷり収穫を楽しみました。楽しんだどころか、たくさん採れすぎて、冷蔵庫に保存中、いくつか悪くしてしまいました。つまり普通の緑ピーマン2株と黄色ピーマン1株、赤ピーマン1株の収穫をすべて食べきれなかったということです。いくら美味しいピーマンとはいえ、レタスや人参とは違い、毎日毎日食べ続けると飽きてしまいます。

 そこで今年の夏は、イタリアンのマリネ、和風の佃煮や焼き物にしても美味しい、バナナピーマンと万願寺とうがらしを苗から作ることにしました。

 バナナピーマンや万願寺とうがらしの苗はホームセンターでは調達できません。苗をネット注文することはできますが、苗1鉢につき250円以上もするので、安く・どっさり収穫・ガッツリ食べるというポリシーにはそぐわないのです。だから種まきして、加温育苗して、いっぱい作るしかないということになります。

 

 バナナピーマンは食べたことがありませんが、説明を読んだだけで美味しそうという感じです。

 万願寺とうがらしは伏見甘長とうがらしと並んで、私の好物ですが、お値段が普通のししとうと比べて高いのが難点でした。

 この2種をたっぷり収穫できたら、夏の食卓に楽しみと栄養が盛り込まれる。ついでに、食べきれなくても万願寺とうがらしのプレゼントを喜ばない関西人はいない、つまりお遣い物に使えるという利点があります。

バナナピーマンネットで説明が出ています。

 カロテンやビタミンCが多く含まれる緑黄色野菜のひとつ。

 作りやすくてかわいい円錐形の黄緑色ピーマンで、熟度が進むに従って黄緑色からクリーム色、黄色、オレンジ、赤へと変色して完熟果は鮮やかな赤色になります。果皮は軟らかくて果肉が厚く、ピーマン特有の苦みが少なくほんのりと甘味がありピーマン嫌いの子供にも最適です。糖度がトマト程にもなり、サラダやマリネなどでフルーティな味わいが楽しめます。

   →バナナピーマンの画像

万願寺とうがらしWikipedia より

 京都府舞鶴市が特産地の春の京野菜。果肉は大きくて分厚く、柔らかく甘味があり、種が少なく食べやすいことが特徴で、その大きさから「とうがらしの王様」とも呼ばれている。

 

加温育苗するなら、ついでに・・・。

ピーマンととうがらしを加温育苗するのなら、もうひとつ、私の好物、ズッキーニを育ててみようという気になりました。

 昨年は、5月に種まきして、発芽がそろわなかったため、ホームセンターに駆けつけて苗を購入。

 ズッキーニは人工授粉しなくてはならないので、雄花と雌花が同じ時期についてくれなくては実になりません。

(左)ズッキーニ-株は成長したけど・・・ (右)雌花です

 雄花がなかなか咲かなくて、雌花を受粉させられずイライラし、雌花がつき始めた頃にはうどん粉病に罹患して、株がボロボロになり、何も口に入らないまま処分するという悲劇に終わりました。

むなしく萎れる

 今年は早いうちに種から加温育苗して、時間差攻撃(?)しようというもくろみです。

 4月~5月上旬にかけて、畑に種まきすれば、ズッキーニはあっけないほど簡単に発芽します。でも、予定の株数がすべて同時に発芽・成長しても、受粉できる雄花と雌花はそろいません。

 2月中に発芽させた苗をプランターや鉢で、3月頃から育て始めていたら、人工授粉できる可能性が大きくアップするというわけです。プランターや鉢で育つ雄花は受粉用に使い、雌花は未熟果を収穫して食べることができます。さて、うまくいくでしょうか……。

エンドウ苗の年越し準備 その1

  順調に芽が伸び始めています。

(左)サヤエンドウ (右)スナップエンドウ

 昨今の関西地方の気候は、年が明けるまでさほど冷え込むことはありません。かといって、若くて折れやすいエンドウ苗を放置していたら、年末年始の忙しさであたふたしている間に2月に突入、苗が風にあおられて、ちぎれ、そこからバイ菌が入って病気になったりという事態になりかねません。

 (同じマメ科のスイトピーは、支柱を立てたにもかかわらず風に振り回されて死亡しました(T_T))

 土の表面は、藁で保護するのがよいと何かで読みました。そこで登場するのが、ショウガの茎です。

しょうがの枯れた茎

 収穫前のショウガの葉と茎は枯れて、ほのかにショウガの香りがする、良い保護材になると確信して保管しておきました。 

 

 

 

 

30センチぐらいの竹は毎年利用できる

 

 寒い中、けなげに伸びるエンドウの苗が風に振り回されないように、竹などで押さえておくのも効果的です。