ほうれん草-9月に種まき、3ヶ月半でやっと……。

 成長が遅く、もうどうなってもいいわという気分になり、液肥だけは毎週やって、無視していました。時間はかかりましたが、なんとか育ってくれて、嬉しい。けど、もう少し大きくしましょう。

寒冷紗をはずした

小松菜あやうし

 留守にする前だったので、水分を必要とするであろう葉っぱを、極限まで取り去り、プランターに残された水分だけで生き残ってもらおうという私の作戦が項を制したかどうかはわかりませんが、少なくとも、帰宅した時、小松菜は生きていました、かろうじて。

 

 鉢を大きな鉢皿に入れ、水をたっぷりやって1週間留守にし、その間に大雨が降りました。

帰宅したとき、鉢は水浸し。

根っこが腐っていないか、土をチェックして見ました。

拡大して見てください

 

この白いものは、根っこ?カビ?善玉菌? 

 極限まで葉っぱを取られた小松菜が、こんな土で生き残れるか、心配でなりません。

緊急企画!!!野菜高騰対策!!!

 10月半ばというのに、気温は下がらず、降ったり曇ったりの日も、10月にしては多すぎる。そして何よりも、白菜、半結球レタス、サラダ菜等々、涼しくなってから育つ野菜の初期生育が非常に悪い。

 今年の冬は、さまざまな葉野菜をガッツリ食べようと、今まで育てたことのない野菜の種をわざわざネットで(2割引、送料無料キャンペーンがあった)買い込んで、楽しみにしていたのに・・・スタートから失敗か!?

 いえいえ、悪いのは私の技量ではなく、気候なのです。ウチの葉野菜が育たないイコール農家の葉野菜も育ちにくい-結果として、野菜の高騰という恐ろしい結果が、スーパーに行くまでもなく予想できたのです。

 スーパーでは、レタス1個360円、白菜8分の1切れが160円。は・ち・ぶ・ん・の・い・ち!

 白菜を8等分するのは至難の業、でもこれから鍋料理の魚やお肉を売り出したい時に、欠かせない準主役である白菜の値段を大きくしないために、スーパーの経営者も必死なのでしょう。

 ウチは値段が下がるまで、鍋料理はしませんよ~~だ。

 まだ寒くないから鍋料理は食べなくても構いませんが、毎朝の生野菜や、夕飯の付け合わせ野菜はなんとしても自力調達するために、必死で考えた末の作戦をご紹介します。

 作戦その1.間引き菜のフル活用

上から時計回りに、小松菜、サンチュ、ピーマン、コカブの間引き菜

 これは本文執筆当日の収穫物です。

 小松菜、サンチュは掻き取り収穫にして、ピーマンは実が密集していたのを間引きました。

 コカブは9月にドバッと大量に種まきしておいたものを、頃合いを見て二度ほど間引き、今回が最終間引きになります。

9月に種まきしておいたもの

 小松菜は、直径30センチ、深さ10センチの臼状の植木鉢に植えました。大株にして引っこ抜く予定でしたが、葉野菜の市価を見て、こりゃあ長期戦になりそうだと考え、必要な分ずつ、ちびちび掻き取り収穫する方針に変更。

小松菜

成長の早い大根

 ちなみに、コカブ、大根、ラディッシュなどは発芽が早く、成長も早い。発芽温度の幅も広く、極端なはなし、どこにでも蒔いておけば、間引き菜を食することができるということ。ちなみに、間引き菜とはいえ、ビタミン、ミネラルは大きく育った野菜より豊富。種を余らせておかないで、がんがん蒔いて、ワシワシ食べる。間引き菜さん、ありがとう!

 

 

 

 

作戦その2.すき間は無駄にしない

 野菜の市価が落ち着くまで、出来る限り自己調達するため、思いついたのが、すき間作戦です。

 人参の発芽を促すために、ラディッシュの種も一緒に(同じ所に)蒔くというワザは試したことがありますが、人参の種だけでも十分発芽することがわかったので、このワザは一度しか採用しませんでした。

芽を出したばかりの人参の畑

 写真は種まき後、人参が芽を出したばかりの畑の写真です。人参の株間は20センチです。人参は初期の成長がゆっくり、我が家の、日照時間の短い畑では特に遅いので、20センチの土がスカスカして、なんだかもったいないなーと見つめているうちに、「そうだ!収穫期間の短いラディッシュを植えよう!」という、画期的なアイデアがひらめいたのです。

人参とラディッシュ

 この写真は、2度目の間引き風景です。よく見ると、ピンクの豚の蚊取り線香入れと、菜を入れるボールが写っています。

 ラディッシュの間引き菜は、朝食のお供、人参の間引き菜はおひたしにして、美味しく頂きました。人参の葉っぱは香りがきつくてとか、繊維が固すぎるのではとか気にする方もおられるでしょうが、取り立ての新鮮なものを茹でれば、セリのような風味が楽しめて、たまにしか味わえない「お楽しみ」になっています。

小松菜の小規模多収計画

 頼りになるプランター栽培の指南書、『コツのコツ』に力を得て、思い切った密植をこころみることにしました。永田農法の発案者である永田照喜治氏も著書の中で「コンテナ栽培の場合、大きな鉢はいらない…中略…直径、深さともに10センチもあれば十分」とおっしゃっていることとも符合します。

 

 小さい鉢で、小松菜やほうれん草を時差栽培したら。

 いつでも青物が食べられるじゃあ~ありませんか!

浅い鉢でいっぱい植える

 直径30センチ・深さ15センチの丸い素焼きの植木鉢があったので、植えてみました。

 3条に筋まきし、間引いたところです。


 用土は日向土とココピートを2:1の割合にして、ケイカルとカキ殻石灰を混ぜ込みました。

 *2:1の割合では、保水材が多すぎるのですが、今年は保水材を多めにして実験しています。

葉もの(ほうれん草、小松菜)

 夏でもうまくできるかなぁと、実験として、初夏にプランターに種を蒔きました。寒冷紗で虫除け日よけをしたのですが、小松菜はどこから侵入したかわからない蛾の幼虫に食い荒らされて、レース状になり、ほうれん草は日焼けで白い筋が入って、カチカチになってしまいました。この猛暑では、よほど暑さに強い葉物でないとだめみたいです。