Category: 肥料

静岡県産廃菌床

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岐阜の鶏糞は「シロ」

 岐阜産という鶏糞を測定したところ、セシウム137だけが検出されたとのことだった。ただ、値が3.9ベクレル/kgなのだが、検出下限が3.0ベクレル/kgで精度がプラスマイナス3.2ベクレル/kgということで、0.7ベクレル/kgという非常に低い値の可能性も。

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 チェルノブイリ由来のものが混入している可能性がゼロとは言えないが、波形を見ても、134も137もはっきりしたピークがあるわけではない。鶏糞ということは、石や土も混ざっている可能性があり、近い天然放射能をわずかに拾っている可能性もある。こういう結果は鵜呑みにできない。

 1時間の測定結果なので、ピークが出るか長時間測定してみることにした。

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 20時間測定したところ、今度はセシウム134だけが1.7ベクレル/kgと言ってきた。やはりピークは出ず、バックグラウンドとほとんど同じ波形である。検出下限はそれぞれ1.7、1.2ベクレル/kgまで下がったが、それでわずかにあるかどうかという結果。この検体は「シロ」と言えそうである。このように、ソフトが言ってくる数字だけを鵜呑みにするのは危険である。

 測定環境は温度変動をかなり抑えていて、1度以下の幅で測定している。ただ、検出部の発熱がある模様で、遮蔽容器内の温度変動はもう少しある可能性がある。逆に解析ソフトのカウント幅がもう少し温度変動があることを想定していて、それが逆に精度を下げている可能性もある。この辺りはもう少し実データを積み重ねないとわからないが、春が近づいたのでチューニング後温度が1.5度ほど上昇しているので、チューニングし直すべきなのかもしれない。

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